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楽器と楽しく付き合うために、やめるといい習慣2つ(後編:過去にとらわれること)

/ ニッケルハルパ奏者

昨日に続き、後編です。

昨日の記事→楽器と楽しく付き合うために、やめるといい習慣2つ(前編:他人との比較)

②過去にとらわれること

やめるといい習慣、もう1つは「過去にとらわれること」です。

・その楽器をやっていて、過去に誰かに何かを言われた。

・こんな行事に参加した時に、こんなことがあり、嫌だった/惨めだった。

など。

こういう思い出は、誰にでも多かれ少なかれあるのではないでしょうか。

私自身は、もちろんあります。

こういった過去の出来事を思い出すことは、全く悪いことではありません。

しかし、こういった出来事を何度も何度も心の中で反芻し、とらわれ続けるのも、自分の癖であることが多いそうです。

(強いトラウマなどは別ですが)

嫌な出来事、つらい気持ちなど、自分の中で消化しきれていない感情があると、その出来事を何度も自発的に思い出してしまうそうですが、思い出せば思い出すほど自分の中での被害者意識が強くなったり、かえって前にすすめなくなったりもします。

自分が経験したことは変えられないので、自分の中での意味付けを変えていくしかありません。

楽器を通して何か嫌なことがあったとしても、それを自分の中で永久的なものにせず、楽器の楽しさに目を向け、再び前に進むしかありません。

そこで前に進むかどうかで、その先で自分が何を経験できるのかが、変わってきます。

対処法:気持ちを吐き出す、意識的に気持ちを切り替える

過去にとらわれるのをやめるための方法は、色々なものがあると思いますが、私が思いつくのはこちらです。

(1)その時の出来事や感情を紙に書いて、気持ちを吐き出す

(2)思い出すたびに「ああ、でもこれはもう終わったことで、今心配する必要は無いんだ。良かった」と考えて気持ちを切り替える(別の楽しいことに意識を向ける)

オーソドックスなものですみませんが、誰もが思いつくような方法が一番効果があると思います。

これらは、「過去」以外にも、「未来への不安」や「どうでもいい悩み」など、吐き出したい気持ち・切り替えたい様々な考えに対して応用することができます。

気持ちを切り替える際、嫌なことがあったのに「良かった」と思うなんて難しい、と思うかもしれませんが、できれば経験したくないことでも、経験したからこそ、学んだことがたくさんあるはずです。

私自身の話をすれば、演奏を仕事としはじめてから、自分の思うようにいかないこともたくさん経験し、内心「くそー!」と思うことも、現在進行形で(今この時点で)あります。

でも、それをただ受け身で終わらせるのは悔しいですから、そこから学ぶしかありません。

自分にとって良いように解釈していくのが、自分にとっての最善の方法なのです。

続けていると必ず変化がある

人は、過去に経験したことから未来を予測することが多いそうです。

過去の嫌な出来事にフォーカスしていると「このまま楽器を続けていても、きっとまたこういうことがあるに違いない。だって過去にそうだったから」と思ってしまいがちで、場合によっては楽器をやめてしまうかもしれません。

しかし、過去と未来は別物です。

特に楽器は、続ければ必ず上達しますし、上達すると、楽器への接し方、楽器を通して得られる感情などが自分の中でどんどん変化していきます。

自分自身が変化すると、今の時点では予測できないようなことが、もっとたくさん起きます。

たとえば過去に人から何か言われたとしても、自分自身が変化することで、その時のことを、今度は違った角度から見ることができるようになります。

すると、次に同じようなことがあっても特に気にならなくなるかもしれません。

また、自分の中で余裕が生まれたり、客観的な判断ができるようになったり、トラブルをうまく回避するコツなども身につくかもしれないし、

今の時点で負担に思っているような人間関係なども、変化していくかもしれません。

自分の変化は、自分で体験してみないとわからないので、過去の体験からだけでは予測不可能です。

だからこそ、過去にとらわれずに、前に進む必要があるのです。

前に進むことで得られるもの、経験できるもの、見えてくる景色は、過去の自分には想像もつかなかいものだからです。

自分がやっている楽器も音楽も、自分が思っている以上に、「もっともっと楽しむ」ことができます。

それを忘れずに、自分のペースで楽器と楽しく付き合っていけると良いなと思っています。


以上、「楽器と楽しく付き合うために、やめるといい習慣2つ(後編:過去にとらわれること)」について書きました。

ぜひ、参考にしてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。