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Orsa spelmän (Boda, 2020)のコンサート和訳③

/ ニッケルハルパ奏者

Orsa spelmanslagのコンサートの和訳③です。

①と②はこちら↓

Orsa spelmän (Boda, 2020)のコンサート和訳①

Orsa spelmän (Boda, 2020)のコンサート和訳②

動画

前回の続きから(19:03~)の再生です。

Olle:他の友人たちの曲をいくつか演奏してみましょうか。

(他の3人が「Ja(Yes)」と頷く。Petherが「何人かはいますからね」と言う)

最近の演奏仲間のTina(ティーナ)がたくさん曲を作っていますね。

Tina Ahlin(ティーナ・アリーン)です。

「Scehven(フェーヴェン)(=Scehvens polska、フェーヴェンのポルスカ)」でどうですか?

Pether:それは良いですね。

(他の2人も「Ja」と言う)

Perra:「Calle Schewen(カッレ・フェーヴェン)」の方じゃなく、ね(笑)

(「違うね」と皆で笑う)

(※Carl von Schewen…スウェーデンの地主。Evert Taubeという昔の有名なミュージシャンが「Calle Schevens vals」という歌を歌っていたことで知られる人物。参考:Carl von Schewen(Wikipediaスウェーデン語)Carl von Schewen(Wikipedia英語)

Olle:「Scheven」は犬の名前ですね。

彼女は会った途端に皆に好かれていましたね。Orsaに来て私たちと会いました。

小さなテリアです。

そして、彼女は曲をもらいました。「Schevens polska(フェーヴェンのポルスカ)」です。

⑥(19:56~)”Schevens polska” av Tina Ahlin(「フェーヴェンのポルスカ」ティーナ・アリーン作曲)

(22:26~)

Olle:Tinaの曲でした。

次はちょっとBenny(ベニー)の曲になりますね。

Perra:ええ。

私たちがBenny(Benny Andersson)と一緒に演奏した最初の曲のうちの1つですね。

「Klinga mina klockor」というCDを録音した時の。

私たちが一緒に演奏させてもらったのは組曲でした。

その組曲の中から、2曲を演奏したいと思います。

「Polska från Karlaplan(カーラプラーンのポルスカ)」と、「Klinga mina klockor(私の鐘を鳴らせ)」という曲です。

Olle:2曲ともポルスカですね。

(皆が頷く)

(※Karlaplanはストックホルムの地名です)

⑦(23:05~)”Polska från Karlaplan” & “Klinga mina klockor”(「カーラプラーンのポルスカ」&「私の鐘を鳴らせ」おそらくどちらもBenny Andersson作曲)

(26:19~)

Perra:懐かしいですね。

この曲を覚えようとした時のことを覚えています。とても「あべこべ(さかさま、逆向き)」のように感じたものです。

(※曲のフレーズや構成がややこしくて、「あべこべ(さかさま、逆向き)」のように感じた、ということかなと思います)

Olle:そういえば、変な(特異な/特殊な)曲がたくさんありましたね。

頭では正しい音を弾いているつもりなのに、指は間違った音を弾いていてね。

(「確かに」と皆笑って頷く)

次の曲は、Perra、あなたの…。

今度は「指は正しい音を弾いているのに頭はおかしなことになっている」かもしれませんね、あはは(笑)

(皆で笑う)

Perra:(楽器を準備しながら)いや、大丈夫だと良いんですけど。

弦楽器から管楽器に移行するのはいつもちょっと手間がかかりますよ。

次もまたポルスカを1曲演奏します。

この曲は、様々なOrsaの曲をちょっとずつ引用して一緒にして煮たような、そういう曲です。

ポップスを演奏していた時期、その最後の頃に、私はあることに気づいたんです。

私は伝統音楽を長い間演奏してきましたが、ブルースなども演奏していて、それで「ブルースとOrsaの伝統曲は結局のところ同じスケール(音階)を使っているな」と思うようになったのです。

で、その後しばらく、20~30年くらいはそのことについて考えていませんでしたが、(ある時)ひらめきました。

「Orsaのポルスカで、ブルースをやってみよう」と。

ですので次の曲は「Bluespolskan(ブルース・ポルスカン)」というタイトルです。

⑧(27:50~)”Bluespolska” av Perra Moraeus(「ブルース・ポルスカ」ペッラ・モレウス作曲)

(続きは明日)


Perraのサックス(ソプラノサックス)かっこよかったです。

クラリネットやサックスは普通に吹くとフィドルよりも少し音量が大きいと思うので、たぶんPerraは抑えめに演奏しているのではないかなと思いますが、音量を抑えめに演奏するのって難しいのですよね。

Benny AnderssonはABBAの人だそうですが、伝統音楽の世界でもたまに(本当にたまに。コメントなどで)話題が出てくるので、私的にはABBAの人というイメージは薄いかもしれません。

明日以降の部分もお楽しみに。

お読みいただき、ありがとうございました。