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Roger Tallrothのインタビュー動画紹介(要約)⑦

/ ニッケルハルパ奏者

今回で終わりですが、スウェーデンの伝統音楽のギター奏者Roger Tallroth(ローゲル・タルロート)のインタビュー動画紹介(要約・訳)の記事です。

今までのものはこちら→

今回は最後の3分だけですね。前回、ちょっと時間が無くて訳せなかった部分です。

短いですが、どうぞ。

インタビュー動画

前回は~42:30までだったので、その続きからです。

曲をコピーする(planka(=メロディを覚える?))際の方法

David:曲をコピーする(覚える、planka、plankning)際の、何かおすすめの方法はある?

(※plankaという単語が音楽で使われているのをあまり聞いたことが無くて、正直よくわからないのですが(前回の「練習」や「暗記」と何が違うのかがよくわからないのですが)、ベースラインを作るとか練習するのとは違って、「メロディなどの決まったフレーズを覚えること」なのかな?と思いました。次のRogerの回答を聞いていただければ内容はだいたい伝わるかと思います)

Roger:私はScott Nygaad(スコット・ナイガード)と一緒にCD(『ROSCO』)を作ったことがあったのだけど、彼は難しいフラットピッキングの曲を持ってくるんだよね。テンポも速くて、私には速すぎるくらいだったんだけど。

そういう時は、ゆっくりから練習を始めて、曲を覚えて、100%のテンポ(インテンポ)まで上げていった後、一度120%のテンポで余分に速く練習するんだ。その後、またインテンポまで戻ってくる。

David:そうすればライブとかでテンポが速くなってしまっても余裕ができるね。

Roger:そう。ライブとかだと少し速くなってしまうことが多いから。アドレナリンが出るとね(笑)

David:しかもライブはそれが良いよね。ちょっと速いとか、ちょっと(CDとは)違うとか。CDと全く同じものを聞きたいという人も、いるにはいるだろうけど、私はちょっと違うものを聞きたいという気がする。

Roger:(ヴェーセンの)いくつかのライブアルバムは、ツアーが終わった後に作ったから、曲がかなり出来上がっているんだけど、通常のアルバムは短期間の3~4日間で録音することが多くて、曲も演奏もフレッシュな状態で(アルバムを)作ることが多い。そしてツアーを重ねる中で、曲がより発展(熟成)していき、より確かなものになっていくんだ。

「ライブは特に良いね」とよく言われたりするんだけど、それはそういう事情があるからなんだ。そこまで一緒に演奏してきて、アルバム録音時には「まあ悪くない」くらいだった要素を取り除いて(より作り上げて)、演奏できているから。

David:そして、曲自体のことをより深く知っているから、というのもあるよね。(ヴェーセンの)それぞれの役割の中で。

Roger:そう。「これはいらないな」と思うものを取り除いて、(良いと思う要素だけを)より集中させる、ということが起きている。だから、おそらく最終的には「より少なく(少ない音で)」弾いていると思うんだけど、私たち自身は「より一緒に」、そして「重要なものをより前面に」出して演奏できていると思うんだ。

David:今日はありがとう。私自身も勉強になったし、自分が思っていたことが「これで良いんだな」と思えたり、新しい視点を知ることができた。動画を見ている人にとってもきっとそうだと思う。

Roger:良い質問だったよ。ありがとう。

(おわり)


短いですが、こんな感じで終わりました。

なんとなく動画を見ていた時は、もっとギターの細かい話をしていた気がして、「訳す(要約する)の無理かな~」と思っていたのですが、一応最後までいけて良かったです。

(途中ののあたりなどは、わからない所もありましたが…)

7(7~8)歳でギターのチューニングをすでにいじっていた話()とか、Roger本人は普通に話していますが、私は「え、すごい7歳だ…」と思いましたし、「パイヤラのストライキの歌」()というのも謎でおもしろかったですし(Davidの反応的に、アラサー以下のスウェーデン人は知らなさそう)、しかも「その録音テープをまだ持っている」というのが最高でした(私だったら確実に断捨離してますね)。

あと「クリエイティビティが湧かない時にも楽器を持って何かやると決める」()という話題でRogerとDavidがとても意気投合していましたが、この二人の仕事術はかなりマッチョな仕事術なんだろうな、すごいな~と思いました。Rogerが笑っていた「おうちを整える」というアイディアですが、私が好きな行為の1つなので、私だったら真っ先にやってしまうなと思いましたが。

個人的には「それでもどうしても全く頑張れない時、どうする」などのゆるい話も聞きたかったですが、この2人にはそういうことは無いのかもしれませんね。

ということで、Roger Tallrothのインタビュー動画の紹介でした。何かの参考にしていただければ幸いです。

ありがとうございました!