峰村茜のホームページへようこそ!どうぞごゆっくりご覧ください。

憧れの留学先で日本の変なところを指摘されても、鵜呑みにするな

/ スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」奏者

私は合計で4年間、スウェーデンの各地に留学していましたが、留学先で必ず毎回バカにされる(と言ったら語弊があるかもですが、少なくとも笑われる)ことが一つあります。

それは、J-popを聴かせると必ず言われることです。「うわ、なんで日本の歌なのに時々英語が入ってるの?変!!(笑)」

J-popの歌詞ってよく英語が入っているじゃないですか。そんなのDon’t mind、みたいな(これは今適当に考えましたが)。それを毎回必ず笑われる。別に良いじゃん、変じゃないもん、と私は心の中で抗議する。

(いつも同じ人にそう言われるんじゃなくて、別の留学先で別の人に聴かせても、毎回リアクションがそんな感じなんです)

確かにスウェーデンのポップスだとあまり無いのかな…いや、でも無くは無いよな…、といつも自問自答するのですが、日本語の歌に英語が入るとリズムが変わったりして語呂が良くなったりするから、別に使ってても全然変じゃないと思います。私がそういう歌に慣れているというのもあります。

でも、最初に言われた時は「そっか、そうなのか、変か~」と思っていました。「日本の歌なんだから日本語の歌詞だけにすればいいのに」と言われて、「確かに」と思いました。それからしばらくは英語の単語が入っていないJ-popだけを探して聴いたりしましたが…無理!英語が入っている曲って結構多いし。私はただ好きな歌手の曲が聴きたいので。そして共感したいので。いちいち「日本の歌なんだから日本語の歌詞のものでないとダメだ」なんてやってられない。「英語が入ってるの変!」っていくらスウェーデン人に言われようと笑われようと、私は気にしない。そんなのDon’t mind。

(ただ、留学先のクラスメイトには私が本当に好きなJ-popの曲は聴かせないようにしていました。気にしないとか言いながら、笑われるのが怖かったんですね)


留学に行くとこういうことって結構あります。

現地の人に「日本のこういうところが変だよね」って言われて、確かに!って思って、それをそっくりそのまま日本人に「日本のこういうところって変だよね~」と、さも自分が以前から思っていたみたいにクールに伝えるとか。で、「昨日まで全然そんなこと言ってなかったくせに…」って周りに思われるけど、本人は気付いていないみたいなそういう人、よくいますよね。これを「かぶれてる」って言うのでしょうか。というか留学だけじゃないか。新しい環境にチャレンジした人はあるあるですね。私もそうでした。

でも結局、好きなものは好きだし。習慣は習慣だし。文化は文化だから。人の意見を聞くことは大事だし、新しい視点を取り入れるのは大事ですが、スウェーデン人が言うことが全部正しい訳じゃないし(当たり前ですが)、いくら笑われたって私はそんなJ-popも聴くのです。やっぱり日本語の歌詞を通して伝わってくることがあるし、その人の声や歌じゃなくちゃ伝わらないことがありますから。

辻村深月の『スロウハイツの神様』という本を思い出します。「思春期の頃に好きだったものを、大人になってなぜ否定する必要があるのか、好きなままで良いじゃないか」(細かいところは違うかもしれませんが、だいたいこんな感じだと思います)。留学に行って帰ってきて新しい視点を身に着けた上で、あらためて、それまでに馴染んできた日本の習慣にもう一度愛着を持つことは、思春期の頃に好きだったものを大人になってからもう一度好きになるのと似ているような気がするのです。バカにしないでおくれよー。

日本のサブカルチャーも、すごく熱狂的な人が海外にいる一方、どちらかというと冷ややかな目で見る人も多いですよね(海外に。というかスウェーデンに)。私も10代の頃はアニメをよく見てましたし(最近のはあまりよくわからないのですが)、自分自身が今現在その世界にどっぷりつかっている訳ではありませんが、そんな冷ややかな目で見なくても良いのになあとも思います。人に迷惑かけてる訳じゃないし。それで人生が楽しくなるならすごいじゃん。人に希望を与えているなら良いじゃん。

新しい環境を知った時に、自分がもといた場所をすぐに否定するような人にはなりたくないもんだ。…というか私はそうだった。という話でした。今もそうかも…。

今日もお読みいただきありがとうございます!