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「日本でスウェーデンの伝統音楽を楽しむ」ことの良いところ3つ

/ ニッケルハルパ奏者

「日本でスウェーデンの伝統音楽を楽しむ」ことの良いところを、私が思う範囲で3つ書きます。

ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。

①スウェーデンを身近に感じることができる

スウェーデンの伝統音楽をやっていると、スウェーデンが身近に感じられるようになります。

たとえば、スウェーデン人の奏者が演奏しているCDを聴いたり、YouTubeで動画を見たりするだけでも「へえ~」と思うことがたくさんあります。

音楽や演奏のことはもちろん、動画の背景に映っている景色、CDジャケットの雰囲気、演奏している人達の様子(雰囲気)など。

私はスウェーデンに留学した後でスウェーデンの伝統音楽を始めたので、スウェーデンのことを少しだけ知っている状態で始めましたが、

もしもスウェーデンに行く前から伝統音楽にふれていたら、きっと演奏動画を見て

「スウェーデンの人ってこんな感じの人たちなのか~」と発見したり、

「こういう人たちは普段どういう町で、どういう家で、どういう暮らしをしているんだろう?」と想像したり、

スウェーデン人の考え方など、もっと色々と知りたくなるだろうと思います。

日本で普通に暮らしている分には、スウェーデンとは特に関わりのない人生を送ることが可能です。

そこであえて関わっていくというのは、とてもおもしろい経験で、知らないことをたくさん知ることができるし、自分の世界を広げていくことができます。

関わり方はたくさんありますが、音楽もそのうちの1つです。

伝統音楽を楽しむことで、スウェーデンのことをぐっと身近に感じることができます。

②スウェーデンの空気感・雰囲気を自分で生み出すことができる

伝統音楽は、人々の暮らしに根づいた音楽です。

そんなスウェーデンの伝統音楽を自分が演奏することで、スウェーデンの空気感や雰囲気を、自分で生み出すことができます。

先日、「伝統音楽は独特のゆらぎがある」と書きましたが、

伝統音楽のゆらぎについて

それ以外にも、伝統音楽が持つ独特の響き、リズム、素朴さなど、この音楽ならではの要素がたくさんあります。

音楽に限らず、特定の地域や人々の文化や芸術を伝えるもの(料理、アート、インテリアデザインなど)にふれると、それだけでもその土地の文化を感じることができます。

これはとても贅沢なことだと思います。

さらに、自分がそれを生み出す側にいることで、自分だけでなく、周りの人にも楽しんでもらうことができます。

この時、「上手くやらなくちゃいけない」と思う必要はありません。

自分が楽しみながら演奏することで、周りの人もスウェーデンのことを想像しながら、雰囲気を感じとることができるのです。

たとえば、もしも演奏する側が「ここが上手くできない」等の細かいことを考えながら演奏していたとしても、聴いている側は、もっと音楽全体の空気感、響きの伝わり方、音楽のある空間を楽しんでくれていることが多いです。

スウェーデンの伝統音楽をちょっとでも演奏したり、楽器の音を出すだけでも、スウェーデンの雰囲気や空気感を生み出すことができます。

③周りの人に伝えることができる(インスピレーションを与えることができる)

「趣味でスウェーデンの音楽をやっています」と言うと、周りの人はきっとびっくりすると思います。

そして、興味を持ってくれる人が多いです。

「スウェーデンの音楽ってどんな音楽?」とか、「どんな楽器で演奏するの?」とか。

ニッケルハルパの場合は、楽器自体に興味を示してくださる方も多いのですが、どの楽器かに関わらず「スウェーデンの音楽をやっている」と言うだけで、周りの人は「へえ~」「おもしろい」と思ってくれることが多いです。

もし自分が相手の立場だったら?と想像してみると、よくわかるかもしれません。

自分の知り合い、同僚、身近な人が、「自分の全く知らない世界」を知っているとなると、途端にその「知らなかった世界」に対して親近感と興味がわくし、その人自身にも興味がわきます。

これは、音楽でなくても、スポーツでも、語学でも、なんでもそうです。

私自身も、もしも急に知り合いが「実は○○の国の音楽を趣味でやっていて…」と教えてくれたら、びっくりして興味を持つと思います。

(自分がニッケルハルパやスウェーデンの伝統音楽をやっていなかったとしても、です)

「へえー!○○ってどこら辺にある国だっけ?」「その音楽ってどんな感じなんだろう?」「ていうか××さんはそんな趣味があったのか、意外だな」「興味を持つきっかけはなんだったのだろう」など、たくさんの疑問や興味が出てくるだろうと思います。

今は気軽にネットで調べられるので、検索して、その音楽を聴いてみたりもするかもしれません。

こんな風に、演奏活動やブログなどの特別な活動をしなくても、「自分がそれをやっている」という事実だけで、

実は周りの人の世界を広げているし、周りの人に対してインスピレーションや興味の種(「それってどんなものなんだろう?」という)をまいているのです。


以上、「日本でスウェーデンの伝統音楽を楽しむこと」の良いところを3つ書きました。

今回書かなかったものもたくさんあります。

ぜひ、自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。