峰村茜のホームページへようこそ!どうぞごゆっくりご覧ください。

フレーズはフレーズでまとまりを意識する。

/ ニッケルハルパ奏者

ゆっくり練習する時に、最初は1音1音の音色を確かめながら弾きますが、徐々にテンポを速くしていく過程で繋がりのある音やフレーズはまとまりを感じて弾いた方が良いなと思います(特に運指面で)

その時、全ての音がきっちり拍と合っていなくても良いと感じます(とりわけ装飾音は、テンポを落とした際に拍に対して均等に振り分けるのではなく、装飾される音を中心に捉えて配置させて弾いた方が良い感じがします)。

むしろ、ゆっくり練習する際に全てをただ拍に均等に合わせるよりも、流れを意識してまとまりをまとまりで弾いてしまった方が、実際のテンポで弾く時の雰囲気と音色に即しているような気がします

もちろんこれも場合によりけりで、運指にまだ慣れていないとか曲にまだ慣れていない場合は拍通りに練習するところから始めます。それができるように感じてきたら、実際に弾きたい弾き方でフレーズを作っていきます。

まとまりのある(細かい音の)フレーズは「転がる石のようなもの」とどなたかが仰っていたのを聞いた気がするのですが、私もそうだと思います。「(運指や弓など)何がどうなってどう」と論理的に考えて弾くというよりも、「何がどうなっているかよりも、とにかくそういうものだ」とそのメロディを強く思い浮かべると、指が自然と動くような気がします。反対に、メロディや音色が思い浮かばないものは指が動きにくいです。

というのを昨日あらためて思ったので書きました。


昨日、「人の努力は他の人には見えていないことも多い」ということを書いたのですが、それは「単純に想像力が足りなくて努力が見えていない」ということ以外にも、「その人が簡単そうにやっているように見える」というのもあるかなと思います。

努力はもちろんしているのだろうけど、「その人は能力があるから簡単にできるのだろう」と思い込んでしまって、その人がしてきた「無数の失敗」と「時間」と「労力」に気が付かない、という感じです。

それはその人の能力を周りや自分が評価しているからだとも言えますが、そこにギャップがあると本人は辛いですよね。

そういう意味で「見えていない」こともあるのかもな、と思いました。

今日の動画はVäsenの「Carl Linnæus Polones」です!ああ、もっともっと上手くなりたいです。

私の動画は272曲目「Ol’Persa polska」です!難しかったです。先日ご紹介したKjell-Erikの演奏をそのまま参考にしました。Twitterの動画はもうストックはとっくに尽きているので、ほとんど初見でどこまで弾けるかを自分なりに挑戦しています。あまり見栄を張りすぎないように、無理をしないように。でも挑戦したい時は挑戦します。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!