今年はソロの演奏と、あとは9月・11月・12月にデュオを演奏させていただきました。
お越しくださった皆様、演奏の機会をくださった皆様、本当にありがとうございました。
準備から本番当日まで、学ぶことが多々あり、自分の考えや演奏の仕方が日々変化していくのは、おもしろいことだと感じています。
その中から、ソロの演奏の機会を通じて考えたことを書きます。
ソロの演奏で思ったことー再び、MCについて
ソロの演奏では、MCの仕方や曲の構成の組み立て方について考える機会が多くありました。
(MCについては以前も色々書いているので、まさに悪戦苦闘です)
具体的には、演奏状況(屋内/屋外、お客さんの層)によって、MCに求められる内容や長さが違うなと感じていて、例えば屋外のイベントだったらMCは短めで曲をどんどん演奏した方がいいのだなとか、今日は楽器やスウェーデンの紹介を多めにした方がいいな、ということを感じながらやりました。
また、プログラムの最初の方は言葉での紹介を多めにして、後半は曲をどんどんやった方がテンポがいい、とか。
何をどういう順番でお伝えするのが、曲を聴くうえでの参考情報になるのか。経験を積まないとわからないことばかりで、いつも本番前に自分のMCを録音して時間をはかって、何を話すのかをあらかじめ組み立ててから話していました。
全部を話そうとしなくていい
…と、ここまで書いてきてなんですが、最近思うのは、「そんなにたくさんのことを話さなくてもいいのかもしれない/そんなに頑張ってMC内容を事前に計画しなくていいのかもしれない」ということです。
(もしかしたら過去のブログにも同じようなことを書いているかもしれませんが)
「楽器の紹介をたくさんして欲しい」というご要望をいただくことは多く(私も喜んで紹介しますが)、また、あまり知らないジャンルの音楽のコンサートでMCなしで曲が続くと置いてけぼり感があるように感じるかなと思ったので、楽器のことやスウェーデンの音楽のことなど、今まではできるだけ色々お伝えできるように、頑張って詰め込んでいたところがあります。
ですが、たぶん全部を話さなくてもいいのだろうな、とふと思いました。お客さんが、なんとなく曲や音楽に入りやすくなったり、想像しやすくなるようなきっかけをお伝えできればいいのだろうな、と。
お客さんにゆだねる、ということをもっとしてもいいのかなと思いました。
計画通りに話そうとしなくていい
MCの準備も、「曲の背景を調べる」というような準備はいくらでもしていいと思いますが、「何を話すのか」をそこまで綿密に決めなくても、その場の空気で話す方がいいのかもしれないな、と思っています。
先日のデュオデュオデュオvol.2でのソロも、実は「(ソロの)MCを、計画した順番通りに過不足なく言えるだろうか?」というのが気がかりで、そのおかげで結構緊張し、ソロのMCが無事に終わってからはすごくほっとしたみたいです。
ソロが終わるまでは「今日は声がうわずっているな」と思っていたのですが、ソロが終わってあらさんとのデュオになった時に、自分の声が安心した声になっていてびっくりしました。
(当日は、MCではなく演奏に緊張しているのだと思っていたのですが)
全部計画して話そうとすると、気分は「期末試験の10分前」というか。覚えたことをすべて正確にアウトプットせねばというプレッシャーがあり、なんとなく自然体じゃないなあと思います。
自然体でのぞみたい
ソロの場合は、演奏に関しては普段の練習通り、あとは当日その場で思うように弾ければいいなと思うのですが、MCも同じように自然体で普通に話せるようになりたいなと思います。
つい、話そうと思うことがたくさんありすぎて、どれを話せばいいかわからなくなることが多々あるので、「全部を話さなくていい・計画して話さなくても伝わる」という気持ちで今後もあらたにのぞみたいと思います。
ちなみに、他の方のライブやコンサートに行くとすごく参考になるなと感じています。自分がお客さんの立場になってみると、ほんの少しの言葉からも、実はたくさんのことを想像できていることに気が付きます。
自分が出演するコンサートだけではなくて、そういった機会に学ぶことも多いです。
演奏とは関係のない話になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました!