峰村茜のホームページへようこそ!どうぞごゆっくりご覧ください。

全力を尽くしていたつもりが、全力以上の無理をしていた。

/ ニッケルハルパ奏者

私は少し前まで、自分の100%の力を出しているつもりが、実際は150%くらいの力でやっていたように思います。

だから、何か「頑張ろう!」と思うようなことがある度に、実はものすごく疲れていました。

150%が自分の全力だと思っているから、100%で頑張っている時にも「全力でやれていない」と思っていたし、「全力でやれていない自分はダメだ!」となっていたのです。厳しい。

ましてや80%や60%なんて「全力の半分(以下)」なので、そんな手抜きは許されないとも思っていた気がします。

150%や100%で常に頑張れれば別に良いのですが、私にはそんなことはできず、そういう頑張り方をした時は後からの埋め合わせを必ずしなければいけなくて、死んだように眠ったり元気の無い時期が続いたりしました。

「ああ、自分を過信せずに60~80%を地道に続けていく方がよっぽど良いんだな…」と感じたのでした。

そういう風に思うようになったのは5月末頃からで、「自分が無理をしている」というのがわかるようになってきたんです。

それもあり、6月は積極的に休むようにしました。

しかしそこでもう一つ気が付いたことがあって、それは「私は休んでいる時にも全然休めていない」ということです。

休息することへの罪悪感と、常に「何かしなきゃ」と焦っていて、休むべき時に全然休めていませんでした。

(ちなみに高校生の時からずっと、私が夜中に見る夢第一位は「遅刻する夢」です。遅刻すること、終わるべきことが終わらないことへの焦りがすごかったのだと思います)

すると、気持ちは焦っていても結果的に身体の元気が無い時期が余計に長引きます。行動力も落ちるし、結局は何も良いことに繋がりません。

休む時には「休んでいる自分」をむしろ褒めるくらいの勢いで休んだ方が、早く元気になるのに。

6月はひたすら、「休憩することは良いことだ」と自分に言い聞かせるようにしました。

そのかいもあって、最近やっと自分の中でのペース配分が安定してきました。疲れることはあっても、無駄に疲れることは減ったし、気分の上がり下がりも減った気がします。

ペースが安定すると、前みたいに「火事場の馬鹿力」に頼ることはできなくなりますが(しなくなりますが)、その分どかっと疲れることが減るので、地道なことを少しずつ続けられるようになった気がします。

地道なことを平坦に続けていくだけでも、実はすごく効果があるし、成長できるということにも気が付いてきました。150%の力でやらなくても、誰だってちゃんと自然と、日々成長している、ということに。

そしてとても大事なのが、「たぶんそんな風に60~80%くらの力でやっている時の自分というのが、実は自分の実力であり全力なのではないか」ということです。

これが実力で、これが全力。

そう思ったら、「全力の自分」という幻想に期待することなく、等身大の自分で物事に向き合える気がするし、その方が楽で安心できる気がします。常に自分が自分でいられて、「どこの(どの状態の)自分を切り取られてもOKだ」と思えるような。

そんな感じで頑張っています。

今日の動画は「Näcken och Sko-Ella(ネッケンとスコー・エッラ)」です。Sko-Ellaは言い伝えに登場する女性で、このSko-Ellaという名前は「靴のElla(女性の名前)」という意味のあだ名です。Sko-Ellaは非常に悪い女性なんです(エピソードもあります)。で、悪魔も怖気づいてしまうほどの残酷な女性だったので、それにより悪魔から靴をもらって、それでこの名前がついています(確か、私の記憶では)。日本昔話みたいな。

この曲は、Näckenというフィドルの得意なスウェーデンの精霊とSko-Ellaが演奏対決をしている所だと思います。オクターブで同じフレーズが出てくるところなどは、二人が交互に弾いているのだ、という説も聞いたことがあります。曲自体はすごくかわいい曲です。

最後に、明日・明後日の午後に、また「つながる市」に呼んで頂き、無印良品イトーヨーカドー曳舟店(演奏場所はフードコート横のイトーヨカドーの催事スペース)にて演奏します。

時期的に開催されるのかがよくわからなくて(今日わかった)、あと大々的に告知をして良いのかもよくわからなくて、さりげなく今日のブログの一番最後に書いてみました。大丈夫そうだったら明日告知のページを書きます。

今日「Näcken och Sko-Ella」などを弾いて練習していた時、ニッケルハルパの持ち方・姿勢がなんとなく良くなったので、それが明日・明後日も実行できると良いなあと思います。持ち方が良くなると、音が良くなるので。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!