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私にとってニッケルハルパとは。

/ ニッケルハルパ奏者

キラキラした音の粒と、それらが流れ星の尾の部分のようにまっすぐに余韻を広げながら、伸びていく。

これは、私が思うニッケルハルパの音のイメージです。

キラキラした音の粒というのは、ビーズとか、宝石とか真珠とか、光の粒のようなものです。

もしくは、「シンデレラ」の中で、魔法使いが魔法を使う時に出てくるキラキラみたいなものです。

音を出した瞬間はそのきらめきがあって、音を伸ばした瞬間にそのきらめきは余韻になります。

それは流れ星の尾みたいな余韻で、まっすぐなんだけど広がっていって、レースのように薄くて目が細かいです。でも絹糸のように柔らかくて光沢があって、丈夫で途切れない。

向こうが透けて見えるくらい薄いけど、決して途切れない。

その余韻が続いているうちに、新しい音の粒が出てくる。


音の色は様々で、淡い薄い色も出せるし濃い色も出ます。

音を出した後も余韻が残るので、そういう色が様々に重なって、その時にしか出せない模様になります。

様々な色のキラキラした粒と絹糸で、自分の手で、全てを編みあげる。

その模様がスウェーデンの模様でも、日本の模様でも。

楽器や音楽と、そういう風に接していけたら良いなと思っています。

そのキラキラに触れられるだけで嬉しい。けど、その「嬉しい」という気持ちを裏切るような行動を、自分が自分にとってしまったらダメだと思う。その気持ちと引き換えに何かを犠牲にしたり、自分を軽んじたり。

大切に扱う。

ゆらめきながら、ゆらぎながら、太陽のようにこちらを照らしてくれます。