今日はEmilia Amper(エミリア)作曲の「Isadoras land(イサドーラの国)」です!彼女の最初のソロアルバム「Trollfågeln」(確かグラミー賞か何かにノミネートされたアルバムだった気がする)に収録されています。
この曲は私が初めてスウェーデン民族音楽にふれた2015年のサマーコースの、最終日前夜に行われたコンサートの後のセッションでEmiliaが弾いていました。すっごく楽しい曲だなと思って、あとで本人からCDを買って何度も聴きました。
(CDの他の曲も、きれいな感じの曲や雰囲気たっぷりの曲、ロックな曲など曲ごとにキャラクターが違っていて素敵です)
この曲はブラジルに演奏ツアーで行った時に作ったそうです。そこで出逢って話をした女性の名前がIsadora。それで「Isadoraの国」というタイトルなのだそうです。
CDとは少し違うアレンジですがトリオで弾いている様子がこちらです。この映像ももう10年前のものなんですね。
ニッケルハルパの弾き方は人によってそれぞれ音色に特徴がありますが、Emiliaの弾き方もまた他の人と違います。例えば私はよくOlov JohanssonやJosefina Paulsonの動画をご紹介しますが、その二人ともまた違う音色ですし、弓の速さの変え方とかも違うなあと見ていて思います。言葉にして説明するのがなかなか難しいのですが。
弓で弾いている部分だけを見てもどの奏者が弾いているのか結構わかるくらい、皆さんそれぞれ弾き方に特徴があります。
私も以前は「どの弾き方が良い(好き)か?」とか色々考えていて、それは今でも考えてはいるのですが、一方で「なるようになるさ」的な考えも持っています。誰かを真似ることは理想の演奏に近づく一歩ではありますし学びになりますが、あまりそこに縛られすぎると「自分の音や弾き方を否定する癖」がついてしまいます。それは辛いので。
自分の癖も自分の弾き方も、好きになれなくても今はそれしかできないんだからしょうがなくない?それで音が小さくなったり遠慮してしまうよりは、むしろ開き直ってしまっても良いんじゃない?という感じです。今の自分に自信を持ったからといって、そこで成長が止まるわけでもないし、その時点の自分の音色で全てが評価されたり何かのレッテルを貼られるということも無いので(あっても無視していれば、そのレッテルはあっという間に時代遅れになります)、
「好きなら自然と似てくるし、今すぐに無理に誰かに寄せようとしなくても良いのかな」というのが今の心境です。それはニッケルハルパの弾き方だけではなく、誰かの生き方や働き方に理想や憧れを持つ多くの人がおおむね考えていることかもしれませんが。
今日はちょっと気持ちに余裕が出てきたので動画を見ながらそんなことを思いました。
とにかく、Isadoras landは聴くと元気になれます。細かいことなんて笑い飛ばせ、という感じです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
今日は番外編③で「Härjedalsschottis」です!これもまた私の定番です。そしてこの部屋は両親の寝室だったところです。電気が無いのでちょっと暗いですが。