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自分が弾きたい曲を弾いたら良い

/ ニッケルハルパ奏者

コンサートや何かで、演奏する曲目に悩むことはよくあります。

特にスウェーデン民族音楽をやっていると、皆が知らない曲だから飽きないような構成にしよう、と色々工夫もします。

でもやはり私は、演奏家は自分が弾きたい曲を弾くのが良いと思います。

本当は弾きたくないけどお客さんのために、ということを繰り返していくと、最初は良くても次第に自分の心が傷つき、音が死に、音楽がボロボロになっていきます。気が付いた時に手遅れになっています。

それは演奏家だけではありません。どんな仕事においても、平気だ平気だと思って色々引き受け続けると、気が付けば休日にベッドの外に一歩も出られなくなるように。学校で友達に合わせていたら、いつの間にか笑えなくなってしまうように。誰にとっても身近なことです。

自分が手遅れになるよりも、誰かに嫌われる方が全然良いです。

私には大好きなアーティストがいて、私はその人がどんな曲を書こうが歌おうが、方向性が変わろうが、ひそかにずっと応援し続けたいと思っています。その人の歌に、今までたくさん勇気をもらってきたので。その人がその時歌いたいと思う歌を歌ってほしいし、世間が期待するその人らしさが変化しても変化しなくても、私はたぶんずっと好きです。

だから私もそうします。自分が弾きたいと思う音楽を、聴きたいと思ってくれる人がいたらそれが一番嬉しいです。そのために必要なのは、もっと上手くなることと、自分をしっかり見失わないことです。

今日もお読みいただきありがとうございます!

動画は72曲目、「Polska efter Alfred Nilsson」です。ロックな曲だよ、と教えられて、伝統曲にも色々あるんだなと思わせてくれた曲の一つです。