最近、「しっかり（はっきり）弾く」というのを意識して練習しているのですが、そこで思ったことを書いてみます。

しっかり弾こうと思う。すると、音がキーキーする。

しっかり弾くというのも色々ありますが、具体的に私が意識しているのは、以前から書いているように、普段の癖よりも少し「駒の近く」を弾くことです。

駒の近くを弾くことに関しては今までもブログに書いていますが、たとえばこちらなど→「バリッ」って感じの音が出したい

で、しっかり弾こうとすると、どうしても音がキンキン、キーキーする時があるなと思うんです。

ていうか、わりと常にキーキーしちゃうんです（笑）

優しく弾けば別に大丈夫なんだけど、あえて、しっかり・はっきり弾こうとするとキーキーするんですね。

これも曲によるので、上手くいく曲は大丈夫なんです。何も意識しなくても、普通に駒の近くをすーっと弾けるんですね。あまり抵抗なく。

それで、キーキーした音になってしまう曲とそうでない曲とで、「何が違うのかな？」と考えて、１つ思ったのが、「親指の力が入っているかどうか」でした。

親指の力が入っている

そんな、もったいぶって言うほどのことではないのですが…

キーキー言ってしまう時は、親指の力が入りがちかな？と思ったんです。

普通にすーっと弾ける時は親指の力が抜けていて、音も良いんですよね。それで、弓の軌道自体も駒の近くに来てくれやすいんです。

親指に力が入っていると、弓が駒の近くに来にくいんですよね、なんか自然と遠ざかってしまうんです。近づけたいのに。

まるで嫌い合っている人どうしのような感じです（笑）

それで余計に力が入って、悪循環です。近づけたいのに近づかないから力が入る、そして音がキーキーする。

親指は大事な指ではあるのですが、力を加えて、親指でコントロールしようとすると上手くいかないんのかなと思います。

他の指と一緒に、ひかえている感じというか。

動きが他の指と一緒についていっているくらいがちょうど良くて、あえて率先して、親指でどうにかしようとするのとはちょっと違う、という感じでしょうか。

力が入る曲はそれがもう癖になっている（かもしれない）

これは私の場合なのですが、力が入ってしまう曲って、その弾き方が癖になっていることが多いんですよね。

なので、「自分の癖を変える」つもりで練習しないと、ただなんとなく弾いているといつもその弾き方になってしまうんです。

（これも以前も書いている内容かと思いますが）

親指の力が入るのもそうで、「あの曲は大丈夫だけど、この曲は力が入ってしまう」みたいなことが私はとてもよくあるので、そういう曲の１曲１曲を弾いて直していきたいな、って感じなんですよね。

地道な作業なので、自分との根くらべみたいになるのですが。

でもその分、ちょっとでも変わるとすごく嬉しいです。

そして、その変化した弾き方を、今度は自分の弾き方のイメージに刷り込んでいくんですよね。

ちょっとずつちょっとずつ、自分のイメージに変化を起こしていきます。

こっちだぞ～、そっちじゃないぞ～、みたいな感じで。

「しっかり弾く」というのも、自分が思っている以上に、歯切れよく、しっかり弾いてしまって方が良いんだな、ということを最近感じています。

音もそうだし、リズムもそうですね。

良い演奏って、方向性がはっきりしているというか、意志がはっきりしていると思うんですよね。

その意志は人によって違うし、好みによって変わってくるのですが。

私も自分の輪郭をはっきりさせた音が出したいなと思っているので、そのためには、練習過程でちょっとキーキーした音を出すくらいは自分に許して、でもそこで留まらずに、最終的には楽にすーっと弾けるところを目指していたいなと思います。

というようなことを考えながら、最近練習しています。

しっかり弾くのって、かなり難しいと思うのですが、乗り越えたい壁なので頑張りたいですね。

芯のあるニッケルハルパの音が出せると嬉しいので。

楽しく練習していきたいと思います。