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警戒心はいつも持っていなくても良いけど、全く無いとそれはそれで危険

/ ニッケルハルパ奏者

アンドフィーカさんの動画で、私は「スウェーデンに行って、自分の頑なだった心をどうにかしたいと思うようになった」ということをお話ししているのですが、それに関連して、警戒心について、私が経験して思ったことを書いてみます。

警戒心をずっと持ち続けるのはつらい

最初にルンド大学に留学した時、私は初めての海外留学ということもあり、かなり警戒心を持っていたんですよね。

スウェーデンは治安が良いと聞いてはいたけど、やっぱり油断してはいけないと思っていましたから。スリとかあるかもしれませんし。

でもその警戒心があまりにも強すぎたので、「もう少し楽に生きても良いのかな」と思ったんです。

楽に生きてみようと思ったらそれが結構難しくて、ルンドの1年だけではとてもその警戒心を解くことができなかったと感じたので、

もっとスウェーデンの人達の余裕とか、あたたかい雰囲気から色々学びたい、と思って、その気持ちがその後の留学につながっていきました。

かといって、警戒心を持たなすぎるのも危ない

で、その後スウェーデンに結局3年行きましたが、警戒心を持つのをやめようと思った結果、どうなったでしょうか。

ええ、警戒心を持たなさすぎて危ない、という出来事が少しありました(笑)

スウェーデン滞在の3年目あたりのことですね。何があったかはちょっとここには書けないのですが…(笑)

最終的には全然大丈夫だったのですが、私、場合によってはかなり危ういことをしちゃってたかも!?って思うことがあったのです。

海外に行かれたことのある方は結構共感してもらえるんじゃないかと思うのですが、海外に行くと、「人が善意でやってくれていること」と、「何か魂胆があってやっていること」の区別がつきにくくないですか?

私はこれが全然わからなくて。

本当にわからなくて(笑)

「この国ではこれは普通なのか?それとも普通じゃないのか?」の判断がつかないんですよね。

文化や常識が違うので。

「もしも善意でやってくれているなら、疑って断るのも悪いな」と思ってしまい、私は人からの提案にすぐに乗りがちだったんです。

東京だったら絶対に乗らないような提案に。(さすがにお金関係とかではありませんが)

やっちまったな~…って思いました。

で、その時は、結局ただの善意だったみたい(?)なので良かったのですが、もしもあれが悪人だったらやばかったな、と思うことを経験したんです(笑)

いや、笑えないですよね。

こういう話って、他の人からも結構聞くので、皆さんわりと経験しているのかなと思いますが。

同じ日本内でも、東京と地方とかでもその辺の慣習や常識が違いそうなので、同じような気持ちを経験している方もいらっしゃるかもしれません。

これは親切なのか?それとも魂胆があるのか?

でも親切で言ってくれてるなら疑うのは悪いよな?って。

警戒心はなくさなくて良い。ON/OFFできるようにしておく

このように、警戒心を持ちすぎるのもつらいですが、持たなさすぎるのも危ないので(笑)

スイッチのON/OFFを自分で切り替えられるようにしておくと良いかな、と今は思っています。

私の場合は、警戒心たっぷりの自分をダメだと思っていたので、「そうじゃない自分になろう」と思った結果、反対方向に振り切れてしまったのですが、

今はちょうど良いところに戻ってきたかな、という気がしています。というかそうであって欲しいですね(笑)

警戒心って、ありすぎるのも窮屈ですが、やっぱり必要なものなんですよね。

東京に戻ってきてから思うのですが、物理的な危なさだけではなく、人に取り入ろうとする人とか、人を操ろうとする人ととか、やっぱりいるし、そういう存在からは自分の身を自分で守らないといけません。

(東京だけではないと思いますが、私が東京にいるので東京の話で書いています)

気をつけていても失敗する時もあって、誰かと距離が近づきすぎて、後から「警戒しておけば良かった~」みたいになる時もありますよね。

自分を守るための警戒心は、ダメなものじゃありません。大事なもので、持っていた方が良いものです。

そのうえで、ON/OFFできるようにしておくんですね。

スウェーデンだからなんでも安心~、とか、スウェーデン関係の人なら全員良い人~とか、そういうお花畑的思考は危険ですよ(笑)

これは、何の世界でもそうだと思います。

○○に関わっている人たちは皆安心安全~とか、それは無いと思うので。あまりそう思いすぎると、後から自分が苦しくなります。

(まあ、私のように失敗するのも良い経験なんですけどね。死なない限り…)

自分の身と心を、自分で守っていくことは、とても大切なことです。警戒心もちゃんと必要。

ということで、警戒心の話でした。