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Josefina PaulsonのCD紹介

/ ニッケルハルパ奏者

私が普段よく聞くニッケルハルパ奏者、Josefina Paulson(ヨセフィーナ・パウルソン)関連のCDをたくさんレソノサウンド(ニッケルハルパ教室のスタジオ)で入荷してくださったそうで、私も以前から欲しかったものも含めて何枚か購入しました。

今回はそのCDの中から、私が個人的に好きなものを3つだけ選んで、ご紹介したいと思います。

①「Ellen och jag(エレンと私)」(2024)

タイトルにあるEllenというのは、Ellen Lagergren(エレン・ラーゲルグレーン)という昔の女性演奏家です。

そのEllenが伝えた曲をJosefinaが演奏したソロCDの第二作目が、こちらの「Ellen och jag(エレンと私)」です。

(第一作目の方は「Ellen Lagergren」(2022)というタイトルです)

Josefinaはトラディショナルもオリジナル曲も両方演奏されていますが、こちらはトラディショナルな曲を集めたものになっています。

「Ellen Lagergren」も、「Ellen och jag」も、まずジャケットの絵がめちゃめちゃかわいいんですよ~。YouTubeのリンク画面で見られるかなと思います。上が「Ellen och jag」で下が「Ellen Lagergren」です。

この2枚だけではなくて、Josefinaが関わっているCDのジャケットは全部良いんですよね~。机の上に並べて飾っています。

タイトルのEllen Lagergrenは、Josefinaの出身地のVästmanland(ヴェストマンランド地方)の女性演奏家です。

Ellenは1930年代にバイク(!)でヴェストマンランド地方内の各地の曲をたくさん集め、譜面に残し、そうでなければ散逸していたであろう伝統曲達を、後世に伝えた人物だそうです。

第一作目の「Ellen Lagergren」も好きなのですが、個人的にはこの第二作目の「Ellen och jag」の録音の音質の感じ(マイク?ミキシング?)が特に好きなんですよね。

演奏の音質の違いというよりは、録音の音質の違いだと思います。Josefinaの生音に、よりニュアンスが近そうな気がするんです。でもこの辺は完全に個人の好みの問題です(笑)

私がこのCDで一番好きなのは、最初に載せているリンク動画のワルツ(2. Spelkungens vals)です。でも他の曲も、通して聞くことが多いです。

「Ellen Lagergren」の方はコントラバスハルパ(昔のニッケルハルパ)も演奏しているのに対し、「Ellen och jag」は現代のタイプのニッケルハルパのみを演奏しているのも特徴的です。全編通して、Josefinaのニッケルハルパの音色を楽しむことができます。

Josefinaはデュオ以上の編成にも意欲的に取り組みながらも、ソロの演奏にもとても愛情を持っているのが印象的で、ソロの空気感や演奏の工夫を存分に楽しめる1枚です。

②「murmures(子守唄)」Cavez Paulson(2023)

続いて2枚目は、「mumures(子守唄)」です。

Sophie Cavezというベルギーのアコーディオン奏者とJosefinaの2人によるCDです。

2人ともママさんということで、テーマが子守唄。その名にふさわしく、優しいような、かわいいような、不思議なような、怖いような、絵本の一場面のような曲がたくさん並んでいます。すべて2人のオリジナル曲です。

2人の音色の溶け合うような雰囲気が印象的です。

このCDのジャケットもめっちゃかわいくてお気に入りです。絵はあえて少し抽象的にしているそうで、何を表しているかはご想像にお任せします、だそうです。

また、以前お二人が配信コンサートした時の動画がこちらです↓

一応、こちらの動画を私が以前ブログで勝手に訳した記事がありますので、もしよろしければご覧ください。

Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳①

Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳②

Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳③

(「権利的にまずかったらすぐ消しますのでお許しください…」と思いながら書いた記事です。色々な人に動画を見てもらいたいと思って頑張って訳してみたのですが、曲名聞き間違えていて後から修正した部分もあったりして…。訳間違っていたらすみません)

私の訳は置いておくとしても、コンサートの動画の演奏部分だけでもすごく楽しめると思います。

ソロやバンドものよりは、少人数でのラフな演奏が聞きたいな~という方や、バリバリの伝統曲じゃない方が、とっつきやすいかもという方や、リラックスしながら聞きたいな~という方におすすめです。

③「ORDSEGLARNA(オードセーグラルナ)」(2024)

北欧4ヵ国の女性音楽家が4人集まって演奏&歌っているCDです。

メンバーはHelene Blum(デンマーク/歌)、Julie Alapnes(ノルウェー/フィドル・歌)、Josefina Paulson(スウェーデン/ニッケルハルパ)、Milla Viljamaa(フィンランド/ハーモニウム・ピアノ)。

北欧の現代女性詩人が書いた詩を中心に、4人が曲をつけている感じです。曲はオリジナルが中心ですが、1曲だけ伝統曲も組み込まれています。

橋の上に座っている4人が目印。こちらは演奏している動画です↓

素敵なんですよね~。どうでもいいですけど、北欧の(海外の)女性が高い位置でポニーテールを結んでいるのってかわいいなあといつも思います。

「北欧4か国のミュージシャンが集まって~」という時点ですでに素敵そうな感じがしますが、その期待を裏切らないこの感じ。落ち着いている曲が多いかもしれません。

きれいなんだけど、フォークっぽさもあって、芯がある感じだなあと思います。

YouTubeのJosefina Paulsonのチャンネルに行くと、CDの中から数曲、メンバーの解説入り(英語字幕)の短めの動画も見られます。

その中から、グループ紹介の動画(Presentation)だけ貼っておきますね↓

撮影場所はJosefinaと旦那さんのスタジオだと思いますが、後ろの壁紙が素敵ですよね。

グループ名の「ord」はword(言葉)、「seglarna」はsailors(船乗り)(ツバメswiftの意味もあるそうなので、もしかしたらツバメの方かもしれません。ジャケットの雰囲気では海や波をイメージしている感じがします)です。

言葉を航海する人たち、みたいな感じですかね。

歌が聞きたいな~とか、色々な楽器が入っていてかつ賑やかすぎない音楽が聞きたいな~とか、北欧の雰囲気を楽しみたいな~という方におすすめです。


ということで、私が特に好きなCDを3枚、ご紹介しました。どれも聞きやすいCDだと思います。

日々の癒しに、ぜひ聞いてみてください。