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座っている時にかかとを上げる癖→太ももの裏側を意識する

/ ニッケルハルパ奏者

最近、身体のことで私が特に意識しているのは、「太ももの裏側を使うように/太ももの裏側に体重がかかるように」ということです。

このことについて、今日は書きたいと思います。

座っている時にかかとを上げる癖

私には、普段いすに座っている時に、かかとを上げてしまう癖があります。

太ももの前側で足を若干ぶらさげているような感じです。

すると骨盤は後傾し、猫背になります。

腰の周りもなんとなく緊張します。

かかとを通っている腱のような筋のようなものも、痛くなり、太ももの前側や骨盤の前側も、ずっとこっている感じになります。

(かかとを上げるまでいかなくても、上記のような状態を感じることがよくあります)

楽器を弾いている時、PCに向かっている時、何か集中して作業をしている時、トイレなど。

気がつくとすぐにそういう姿勢になっていました。

もちろん、肩もこります。

その姿勢があまりよくないことはずっとわかっていたのですが、どうしたらその癖をなおすことができるのか?/その姿勢をとらない代わりにどういう姿勢になったらいいのか?、がわかりませんでした。

(仮に、その姿勢の状態から「いい姿勢」になおしたとしても、問題のあるところを無理して「いい姿勢」にしているだけなので、根本的な問題は解決しないと感じていました)

たまたま感覚がつかめた気がした

先日、楽器を弾いている時に自分が足をだらんと前に投げ出している時がありました。

いすの前の方に座っていたので、骨盤も変に後傾してはおらず、いわゆる骨盤が立っている状態で足を前にだらんと伸ばしていました。

その時、腰や骨盤前側のあたりから太ももにかけてが、一気に楽になっていることに気がつきました。

そして、ももの裏側に適度な体重がかかり、かつ、もも裏が適度に使えている感覚がありました。

これは、「足をだらんとさせて弾くのがいい」というのではなく、足をだらんとさせたことによって、自分の股関節の位置がうまくはまり、それまで腰や太もも前側で支えていた足の重みが、しっかり地面についたような感覚になったのでした。

股関節が関節としてきちんと機能していて、楽になっているのを感じました。

自分の身体イメージと、実際の身体とのずれ

普段、私が太ももの前側や骨盤の前側を過剰に緊張させてそちらばかり使っていたり、かかとをあげたような姿勢で座ってしまっていたのは、実際の股関節の位置よりも、もっと身体の前側(座った時には上側)の位置に、股関節をイメージしてしまっていたからだと思います。

たいていの人は自分の脳内のイメージと自分の身体の実際の位置や動きがずれていて、それにより身体の不調が生まれています。

「股関節は、多くの人が思っているよりも下の位置にあり、かつ思っているよりも奥(身体の中の方)にある」(=多くの人は、股関節を実際の位置よりも上側・表面的にとらえてしまっている)という話を、過去に何度も聞いたことがあるのですが、この”自分が思っているよりも下・奥に股関節がはまっている感覚”というのが、たまたま足をだらんとさせたことによって「ああ、こういう感覚なのかもしれない」と気づいたのです。

膝やかかとなど、足全体のバランスが変わる

そうして考えてみると、私の癖をベースに考えた場合、自分の普段の感覚よりも、もっとしっかりももの裏側に体重がかかるように、座っている時も立っている時も意識すると楽なんだということがわかりました。

(「普段よりももっと~」というのは、その人の普段の癖次第では私の場合と反対のことが言えてしまうので、この情報が他の方の参考になるかどうかはわからないのですが)

そしてその体重のかかり方で、足をだらんとさせずに普通に座ってみると、それ以前の座り方と比べて、膝や、かかとがよりしっかりと曲がっていて、アキレス腱のあたりが以前よりもゆるんだ(かかとが地面にしっかりとつき、アキレス腱の過剰な緊張がゆるんだ)ように感じました。

以前の座り方だと、股関節だけでなく座った時の膝やかかとの位置関係のバランスも悪くしていたようで、地面に体重がかからず、太ももや腰で足を上からつりさげて支えている状態になっていたのだと思います。

それが、股関節の位置感覚がはまることで、全体として曲がるべきところが自然に曲がり、足裏全体を通して、地面に体重が乗るようになったと感じました。

また、立っている時にも私は太ももの前側(特に足のつけねのあたり)で体重を支えていたようで、そこがずっとこっているような感じだったのですが、それも太もも裏、というよりも私の場合はもう少し下、膝の少し上あたりのもも裏側に体重がかかるように意識すると、いいのだと気がつきました。


人の癖はその人によって違うので、私が「もっと~するといいのだ」と感じたところで、それが他の人に当てはまるかどうかはわかりません。

それが難しいところなのですが、自分の身体が今つらいのか楽なのかは、自分が一番よくわかると思います。

何かを試してみて、楽になったら続ける、楽にならなかったらその方法をやめて別の方法を試してみる、というのでいいと思います。

私の経験が少しでも参考になりましたら、幸いです。

お読みいただき、ありがとうございました。