先週の土曜日に、いつもお世話になっている巣鴨のレソノサウンドでこちらのコンサートを行いました。
【演奏情報】10月7日(土)18:00~「デュオデュオデュオ!vol.3 ニッケルハルパ奏者3人によるコンサート」@レソノサウンド(巣鴨)
お越しくださった皆さま、ありがとうございました!!
今回のブログはこちらのコンサートを振り返りながら書いていきます。
コンサート
コンサートはニッケルハルパ奏者の榎本翔太さんとトリタニタツシさんと私の3人で演奏しました。
2人ずつのデュオを3組というコンセプトなので、コンサートの名前が「デュオデュオデュオ」という名前になっています。
各デュオが30分前後(5~6曲)くらいの演奏に、加えて1人1曲ずつソロの演奏と、最後に3人での演奏を(アンコールを入れて)3曲、弾かせていただきました。コンサート全体は2時間くらいでした。
ニッケルハルパ3人ということで、いわゆるニッケルハルパに加えて、榎本さんはレソノサウンドが持っている「シルベルバスハルパ」を、そしてトリタニさんはトリタニさん自作の「コントラバスハルパ」も演奏されていました。
(トリタニさんはニッケルハルパも自作のニッケルハルパでした)
左から順にコントラバスハルパ、シルベルバスハルパ、ニッケルハルパ。
デュオの順番、選曲、席の向きについて
最初のデュオは私とトリタニさんでした。(一番最初はトリタニさんのソロからでしたが)
トリタニさんも仰っていましたが、おそらく今回の選曲は全体的に「ニッケルハルパの伝承地」である「ウップランド地方」の曲が多くなるだろう、と話していたので、トリタニさんと私のペアではそれとはちょっと雰囲気の違う曲(ゴットランド、ヴェステルボッテンなど)を中心に選びました。
また、トリタニさんとのデュオの後に私のソロをはさんで榎本さんとのデュオでしたが、こちらはあえてウップランド地方の曲を中心に、ニッケルハルパの演奏だけではなく歌も歌いました。
トリタニさんと榎本さんのデュオもまたウップランド地方の曲が中心でしたが、私とのデュオとは少し違う選曲でパワフルに演奏されていました。
私たち3人は、スウェーデンのウップランド地方の学校「Eric Sahlström Institutet」という、同じ学校に留学していた者同士です。
それぞれ留学していた時期が違うので教わった曲や先生などは少しずつ違うのですが、かぶっている先生や曲もあります。
私自身で言えば、トリタニさんと主にかぶっているのがDavid Eriksson(ダーヴィッド・エリクソン)という先生、そして、榎本さんと主にかぶっているのがDitte Andersson(ディッテ・アンダーション)という先生でした。
ですので、結果的にですが、トリタニさんとはDavidから教わった曲を中心に、そして榎本さんとはDitteから教わった曲を中心に演奏することになったなあと思っています。
最後に3人で演奏しましたが、3人で弾いた曲も、1曲目「ニッケルハルパ3人」→2曲目「ニッケルハルパ2人+コントラバスハルパ1人」→3曲目「ニッケルハルパ1人+コントラバスハルパ1人+シルベルバスハルパ1人」という編成で演奏しました。
また、演奏者の席の向きですが、スウェーデンのデュオらしさが出るような感じで向かい合わせにさせていただきました。
演奏した側としては、この席の向きだとかなり音楽に集中して演奏することができるなあ、と思いました。
私がリハで(トリタニさんと榎本さんのデュオを)客席に座って聴いていた感じだと、お客さま側からも聞きやすそうな感じはしたのですか、いかがでしたでしょうか。
楽しんでいただけていましたら、幸いです。
セットリスト(わかる範囲で)
当日の曲目を、「トリタニさん&私、私のソロ、榎本さん&私、3人で演奏した曲」だけ、こちらに書いておきます。
(トリタニさんと榎本さんのデュオは、私はリハと本番(隣の部屋)でそれぞれ1回ずつ聴いただけなので、間違えるといけないので書かないでおきます)
・トリタニさん&私(5・6はトリタニさんコントラバスハルパ使用)
- Gökpolska från Värmland
- Vals (långdans) efter Gustaf Strutz (Uppland)
- Polska från Munkedal (Bohuslän)←Dalslandと言ってしまったのですが、隣のBohuslänでした。すみません!
- Galne-Britens polska (Gotland)
- 2 polskor efter Alfred Nilsson (Västerbotten)
- Bakvända reprisvalsen efter Gås-Anders (Uppland)
・私のソローMasbopolketten (Uppland)
・榎本さん&私(2・3は榎本さんシルベルバスハルパ使用)
- Kaker Brö’ (Uppland)
- Första gången som det var lyst (Uppland) 演奏・歌
- Polska efter Smultrongärds-Ida(2) (Uppland)
- Min levnads afton (Dalarna/Uppland)
- Bonden i paradis (Uppland) 演奏・歌
・3人
- Pintorpafrun (Uppland)
- Brostugan (Uppland)
- (アンコール) Vagnshusschottis (Uppland)
間違っているところなどがあれば後から修正します。
私が感じたことなど
私自身としては、今回感じたのは「練習は自分を裏切らない」ということと、「緊張には集中で対抗できる」ということでした。
今回は特に、「自分なりに今まで練習してきたものが出せた」と思いました。自分なりの練習方法も確立できてきたと感じたのと、本番で相手の反応を見ながら、次の展開を予測しながらその場で弾くことができていたように思います。
また、緊張についてですが、私はリハの時は毎回緊張していて「この緊張どうにかしなくちゃ~」と思っていて、リハの時には色々なことを試してみたのですが、どれも効果なしでした。
でも、本番前日のリハで「相手との音楽に集中すれば緊張がどこかへいく」ということに気がつきました。
なので、本番中は自分のソロ部分など以外は、相手のニッケルハルパと相手(の顔や目など)を見つめ続けることにしました。その方が緊張がとけるのと、何か間違えたとしても、つまづかずに先にいけることに気づいたからです。積極的になる、ということでもあります。
私はスウェーデン人たちみたいに見つめ合うのは恥ずかしいと思ってしまって普段は相手をあまり見つめられないし、積極的になるのも恥ずかしさがあるのですが(笑)、音楽の方が大事なので恥ずかしさはあとまわしにしよう、と思いました。
さらに、これは反省というか後悔というかですが、私としては今回とても良いコンサートだったので、その分「もっと知り合いの人に声をかければ良かった。もっとたくさんの人に見てもらえば良かったなあ」とコンサートの後から反省して思いました。これは次回以降に生かしていきたいと思います。
最後にあらためまして、コンサートにお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました!!
また、共演者のお二人、そして企画してくださったレソノサウンドの松岡さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。
以上、今回は演奏報告と、私が感じたことなどを書きました。
最近和訳の記事が続いていましたが、明日も今回に続いて、和訳ではない普通のブログを書く予定です。
お読みいただき、ありがとうございました。