Bosse Larsson追悼コンサートの和訳②です。
①はこちら→Bosse Larssons minneskonsert (2022.11) の和訳①
動画
前回の続きから(6:31~)再生します。
(Robert):では、今夜の司会進行をご紹介します。Bengt Mattson(ベングト・マットソン)です。どうぞ!
(Bengt):Robert、ありがとうございます。
そしてもう一度になりますが、今夜は皆さん本当にようこそ。
この教会の、後ろの方に立っていらっしゃる方まで、お集まりいだだきまして本当に光栄です。
私たちがこうして集まっているのは、素晴らしいBosse Larssonの思い出をしのぶ(たたえる)ためです。
そこで私が、多かれ少なかれ「やらなければ」と思ったことが、私の中での「一番素敵な服」を着ること(着て今夜にのぞむこと)です。
それが(今着ている)Viksta-Lasseの昔の民族衣装です。
(これを着ると)不思議に思う人がいつもいるようです。
「Viksta-Lasseはあなたよりももっと背が高くて、そしてもっと丸かったよね?晩年のViksta-Lasseは」と。
こちらの民族衣装は、Viksta-Lasseがもっと若かった時、やせていた時の衣装になります。
私はその上に、Rättvik(レットヴィーク※ダーラナ地方の地名)のロングコート(※民族衣装のロングコート)を着ています。
これはなぜかというと――こちらは残念ながらHjort Anders(ヨート・アンダーシュ)の持っていた古いコートではありませんが――伝統全体というものをさかのぼって考えてのことです。
Hjort AndersからViksta-Lasseへ、そして私たちが今夜しのぶBosse、さらにはRobertへ。
Robertはコンサート部分の導入をしてくれます(最初に演奏してくれます)。
今夜お集まりいただいている演奏家と歌い手の皆さんは、スウェーデンで最も素晴らしい音楽家たちと言えます。
今夜は彼らの素晴らしく美しい音楽に加えて、なんらかのかたちでの、Bosseにまつわる素敵な思い出、彼に会って演奏をしたりした時の思い出も彼らから聞くことができると良いなと私は思っています。
そしてまた、演奏家たちが話している間、お聴きの皆さんが“録音を止める”ことが無いように。
Robertがちょうど話した通り、Viksta-LasseがBosseに音楽とともに聞かせたエピソード、そして今夜音楽家たちが皆さんにお聞かせするようなエピソードこそ、音楽と同じくらいとても価値のあるものですから。
さて、プログラムにいくつか小さな変更点があります。
Mats Anderssonは残念ながら来られません。
Sven Anderssonも来られないので(※←こう言っているがちょっと微妙ですが)Ragnarが演奏する時にはÖrjan(Berglund)が手伝います。(=Svenと一緒に演奏するはずだったRagnarとは、Örjanが一緒に演奏する)
また、Sonia Sahlströmもまた来られないので、Håkan(Soniaとデュオをする予定だったSoniaの旦那さん)が二人分を代表してくれます。
今夜はソロの演奏が多くなります、とても楽しみですね。そしてデュオの演奏もあります。
では、Robert、あなたの番です。今夜の小さなコンサートを紹介して(始めて)ください。
一応、各奏者、数曲で7~8分の持ち時間としようと思っていますが、Bosseとの思い出やエピソードも少しお話しいただければと思います。
(9:52~)
(Robert):私が6歳の時、窓の外を見ていたら、父が車をバックさせてガレージを出ようとしているのが見えました。
「パパは何をするの(どこに行くの)?」と母に訊きました。
すると母は、「お父さんは町に行って、あなたのフィドルを買いに行くの」と言いました。
私は外へ走って飛び出して、一緒に行こうとしましたが、父はバックミラーを見ずに走って行ってしまったので、一緒に行くことはできませんでした。
私は、父がその時フィドルを買ってくれたことを本当に嬉しく思っています。
Gås-Andersの曲をC-durで演奏します。
②(10:20~)Robertの演奏1:Gås-Anders伝承のワルツ
(12:39~)
(Robert):ありがとうございます。
晩年、父は病院に入院していました。
そこで私は父のためにたくさんフィドルを演奏しに行っていました。
「何が聴きたい?」と訊くと、彼はよくこう答えました。
「Eklundapolska nr.2(エークルンダポルスカ2番)」。
③(12:53~)Robertの演奏2:「Eklundapolska nr.2」 av Viksta-Lasse(「エークルンダポルスカ2番」Viksta-Lasse作曲)
(Bengt):Robert、ありがとうございました。
Eklundapolska nr.2は、一番美しい曲の1つだと思います、少なくとも私はそう思います。
今夜私たちはBosse Larssonをしのんで集まっていますが、挨拶もあずかっています。Järfälla spelmanslag(イェールフェッラという所の、演奏サークル的な地域のグループ)からです。彼らもまた今日の16時からヤコブ教会でコンサートを行っているそうで、Bosseのために今夜キャンドルを灯しているのだそうです。そしてBosseのことを思い、こちらにも挨拶を送ってきてくれました。
(次の演奏家の部分から、つづきはまた明日)
今日はちょっと短めですが、きりが良いのでここまでにします。
以上、Bosseの追悼コンサート②でした。
お読みいただき、ありがとうございました。