先日、「Duo Cavez / Paulson」のコンサートの日本語訳を書きました。
Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳①
Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳②
Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳③
そのduoのうちの1人、ニッケルハルパ奏者のJosefina Paulsonの新しいソロアルバム「Reflektioner」(ただしCDの発売は2022年らしい)の音源が、YouTubeやSpotifyで最近公開になりました。
今回はこのCDについてご紹介したいと思います。
Reflektioner
CDについて、ご本人のHPに詳しく書いてあります(英語)。
JosefinaのHP「Reflektioner」についてーJosefina Paulson(solo)のページ(英語)
(ソロの紹介ページとしてReflektionerのCDにふれています)
詳しくはHPをご覧いただければと思いますが、内容を簡単に抜粋させていただきますね。
この「Reflektioner」は「Ellen Lagergren」というCDと同時期に2022年に発売されたCDだそうです。
どちらもソロの演奏を収録したアルバムになっています。
※Ellen LagergrenのCDについてはブログでも以前ご紹介しましたので、もしよければご覧ください→スウェーデンの音楽紹介:『Ellen Lagergren』Josefina Paulson
2枚のアルバムの違いは、「Ellen Lagergren」の方がすべて「伝統曲」を収録したアルバムであったのに対し、「Reflektioner」はすべて「Josefinaが2020~2022年の間に自分で作った曲」が収録されている、ということです。
先日のDuo Cavez/Paulsonのコンサートで演奏されていた曲(Skymningsschottis)も、ソロバージョンが「Reflektioner」に収録されています。
「伝統曲」も「自作曲」もJosefinaにとってはどちらも大切な曲で、自分で曲を作った場合にも、伝統音楽の世界観が必ず反映されていると言っています。
また、ニッケルハルパが伝統的にソロで演奏されていたこともあり、Josefinaはアンサンブルの演奏同様、「ソロ」の演奏も大切なプロジェクトとしています。
使っている楽器は、「Ellen Lagergren」の方は古いタイプのニッケルハルパと現代的なモデルの両方を使っているのに対し、「Reflektioner」は現代的なモデル(私も使っているタイプのもの)のみを使っていると思います。
音源
「Reflektioner」のCDから、YouTubeの公式な音源を2つだけ引用します。
このトラック↑は1番最後の曲で、他よりも少し短めです。
(このCDの収録曲は1つのトラックが長めになっています)
1番最初のトラックは20分弱あり、数曲を続けて演奏されています↓
↑「suite(組曲)」ということなので、「これで1セットだよ」ということなのだと思います。
CDのジャケットからしてすでにそうなのですが、Josefinaが曲(CD全体)を通して「どういう風景を見せたいのか」がよく伝わってくる作品だなと思っています。
「Ellen Lagergren」もそうです。コンセプトと演奏がよく合っていて、良いなと思います。
この2枚のCDは、伝統曲と現代曲ということもあり、曲調などは結構違っているかな、と私は感じます。
すごく簡単に言うと、Ellen Lagergrenの方は元気で明るくはきはきしている感じ、ダンスを踊っている雰囲気で、一人で弾いていても周りで人がたくさんの踊っているような感じがします。EllenとJosefinaの二人と一緒に旅をしている感じです。
一方で、Reflektionerはもう少し日常的な光のきらめきや夕暮れなどを描いていた落ち着いた作品、という印象です。モノローグ的というか、口ずさむように、一人でリラックスして弾いている姿が思い浮かぶような作品だと思います(もちろんダンス的なリズムは根底にありますが)。
どちらもすごく「Josefinaの演奏」という感じがしていて、私はどちらもとても好きです。
CDは、本人のHPから別のサイトに飛んで購入できるみたいです。
私は海外から買うのは少し勇気がいるので(送料などがよくわからないので)、今はただ、Spotifyで音源を聴いています。
買いやすい状況になったら(日本で販売される機会などがあれば)、ぜひ購入したいと思っています。
以上、Josefina Paulsonの新しいソロアルバム「Reflektioner」(2022)についてご紹介しました。
ぜひ、聴いてみてください。
お読みいただき、ありがとうございました。