Rena RamaとRoger Tallrothのコンサートの和訳③です。今回からRogerが出てきます。
①と②はこちら↓
Rena Rama & Roger Tallroth(Boda, 2021)のコンサートの和訳①
Rena Rama & Roger Tallroth(Boda, 2021)のコンサートの和訳②
動画
前回の続きから(38:18~)の再生です。
Anders:ダンスを踊りたくなりますよね。
屋外でしたら、普通にダンスできますよ。
ただしその場合は外に出なくてはいけないので、コンサートが聴けなくなりますけど…。
(笑いが起きる)
さて、ここでいよいよプログラムの転換点というか、ゲストミュージシャンを紹介したいと思います。
さっき外で私たち3人で少し話していたのですが、Rogerと演奏するのは本当に素晴らしくて楽しいのです。
こういうステージで私たちとRogerが共演したのはかなり前のことになりますが、私たちはよく(個人的に)Rogerとジャムセッションをしています。
私たちがFolklore ensemble(※違ったらすみません)というグループを組んでいた時、その頃に、Rogerと一緒にステージに立っていました。
そしてさきほど話していたのが、私は、「世界的なスター」(※Rogerのこと)と一緒にステージに立つのだ、ということです。
本当に、その時がきたのだなあと思うんです。
世界的なスターと一緒にステージにあがるという…。
(Rogerがバックステージから顔を出す)
Roger:やめてよ。
(笑いが起きる)
Anders:後ろから何か聞こえますが…。
Urbanもまた世界的なスターだと私は思いますよ。
Håkanもそうですし、今日こちらにいらしてくださった皆さんも全員、世界的なスターですよ!
(拍手と歓声)
Rogerに拍手を!
(拍手)
Håkan:2012年、さきほどの話に戻りますが、この素晴らしいパーティーが行われました。
さっきお話しした通りですね、もしかしたらもうお忘れかもしれませんが。
その時、RogerもまたAndersとMajaに曲を作ってきたんです。
その曲を今から演奏したいと思います。
Rogerはまだ準備の時間が必要そうなので、もう少し私が話を続けようと思いますが。
Rogerが作った曲はワルツで、「Gottnevalsen(ゴットネヴァルセン。ゴットネのワルツ)」という名前です。
Gottne(ゴットネ)はAndersとMajaが住んでいる地域の名前で、このパーティーが行われた所です。
Rogerはパーティーの最中に私のところに来て、彼がこの曲を作ったということを教えてくれました。
そして、私たちで演奏しないか?と。
私はこの曲を一緒に演奏し、名づけまでする(※←ここ聴き取り微妙ですが)という名誉にあずかったのです。
それで、私たちはこの曲をAndersとMajaのために演奏しました。
とても楽しかったです。
Roger:(一緒に演奏できたのは)私にとっても光栄なことでした。
Håkan:ありがとう、Roger。
Roger:このワルツを演奏する前にお話ししておきたいことが1つあります。
より一層の拍手を…(※と言いかけて一回やめる)、
アコーディオン奏者のØyvind Sandum(ウイヴィン・サンドゥム)からメッセージをもらったのですが、彼はちょうどこの配信を見てくれているそうです。
ヘイ、Øyvind。(と手を振る)
彼が(Rena Ramaの)3人の演奏(samspel=「一緒に」演奏する姿)を本当にほめていました。
長い間見てきた中で、一番のグループだと。
Rena Ramaへ拍手を!
(拍手と歓声)
私はさっきまで舞台袖で1人で踊っていましたから、ウォーミングアップは済んでいますので。
つまづき(よろけ)ながらね(笑)
※その後、楽器やマイクの準備などをする(~42:20)
では、「Gottnevalsen」です。
※Øyvind Sandum(ウイヴィン・サンドゥム)はノルウェーの伝統音楽のアコーディオン奏者のようです。Rogerと一緒に演奏した時の、会場の告知ページ→https://www.riksscenen.no/oeyvind-sandum-roger-tallroth.6572593-515567.html
⑨(42:24~)”Gottnevalsen” av Roger Tallroth(「ゴットネヴァルセン」ローゲル・タルロート作曲)
(46:04~)
Håkan:ありがとうございます。
Rogerと一緒に演奏するのは本当に素晴らしい体験です。
次に演奏するのは、私の出身地域で伝わる曲です。
私はÖrnsköldsvik(ウルンフェードスヴィーク)郊外のSjälevad(シェーレヴァード)という小さな村の出身なのですが、そこにはかつてMats Westerström(マッツ・ヴェステルストルム)という演奏家が住んでいました。
そこで、私たちは、ある記録を見つけたんです。○○(※聴き取れなかったのですが人名)という男性が記録したものです。
(※↑この男性がMats Westerströmの曲を楽譜にして残したものを、自分たちが見つけた、の意味)
では、そのポルスカを演奏します。
私たちはこの曲を「Snabben(スナッベン(速い曲)」と呼んでいます。
⑩(46:46~)”Snabben”, polska efter Mats Westerström(スナッベン(速い曲)、マッツ・ヴェステルストルム伝承のポルスカ) Själevad, Ångermanland
(49:43~)
Urban:本当に楽しいですね、そう思いませんか?
Anders:思います、とても楽しいです。
Urban:では、再びDelsbo(デルスボー※Hälsinglandの地名。Urbanの出身地)の方の曲を演奏したいと思います。
Carl Sved(カール・スヴェード※演奏家)が伝えた曲です。
彼はたくさんの曲を後世に伝えた演奏家の1人です。
Roger:そういえば、Delsostämma(デルスボーのステンマ※伝統音楽とダンスのイベント)は今年は開かれたのでしたっけ?(※2021年なので、コロナの影響がまだあった)
Urban:開かれましたよ。
日曜日に行きましたから。
…あ、昨日か。
(笑いが起きる。「そういえば昨日だった」という発言にRogerなどが反応する)
まあ、適度な人数の人達という感じでしたけど(※例年のような大賑わいではなくて、少し人数が少なめだった)、でもステンマは開催されました。
Roger:「適度な」ね(笑)
Urban:たくさんの曲を弾きましたね。
さて、Carl Svedです。
彼は時計職人(製作と修理の両方をする人)でした。
知ってた?
Anders:いや。何かで読んだの?
Urban:そう。
彼はHärjedalen(ヘリエダーレン地方)と繋がりがありました。
ですので、「Polska från Härjedalen(ヘリエダーレン地方で伝わるポルスカ)」という曲を演奏したいと思います。
⑪(50:55~)Polska från Härjedalen, efter Carl Sved(ヘリエダーレン地方で伝わるポルスカ、カール・スヴェード伝承)
(続きは明日)
続きはまた明日です。
昨日までの3人の演奏もとても良かったのですが、Rogerが入るとまた雰囲気が変わりますね。4人ともとても楽しそうです。
明日以降の部分もどうぞお楽しみに。
お読みいただき、ありがとうございました。