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音楽紹介:Sirusのアルバム「Lummen」

/ ニッケルハルパ奏者

Sirus(スィールス)というカルテットがいます。

最近よく聴いていますので、今回はそのSirusのアルバム曲を少しご紹介します。

Sirus

Sirus(スィールス)は、Sophie Cavez(アコーディオン)とBaltazar Montanaro(バリトンバイオリン)によるデュオと、Josefina Paulson(ニッケルハルパ)とJonas Åkelund(フィドル・ハーディングフェーレ・ギター・セックピーパ・笛)によるデュオ、この2組のデュオがくっついたカルテット(4人組)です。

国籍はベルギー(Sophie)・フランス(Baltazar)・スウェーデン(JosefinaとJonas)にまたがっている、と説明されていますが、Sophieはハンガリーとも書かれている時があるので、ハンガリー系ベルギー人なのかなと思います。

私のブログの中では、以前、Josefina PaulsonとSophie Cavezのデュオのコンサートを和訳した時にも少し紹介しました。

Duo Cavez / Paulsonのコンサート、日本語訳③

SpotifyやYouTubeにも載っているのですが、「Sirus」で検索すると、SpotifyでもYouTubeでも他の同名のアーティストがたくさん出てきてしまうので、ちょっとややこしいです。アルバム名の「Lummen」とアルバムジャケットの絵をたよりに探していけば、見つかります。

現時点で発売されているCDはアルバム1作のみで、「Lummen」(2019年くらい)です。

スウェーデン・フランス・ハンガリーの伝統音楽をルーツにしているそうですが、アルバム自体はすべて彼らによるオリジナル曲のみで構成されています。

曲を聴いた時の私の印象としては、絵本や人形劇の音楽のような感じでした。

かわいらしい曲、元気な曲、怪しげな曲、優しい感じの曲が混ざって少しファンタジックな感じの印象です。

ヨーロッパの異国情緒的な感じもあります。

私自身は、初めてこのアルバムを聴いた時(2~3年前)にはそこまで強く引っかかったわけではなかったのですが、それは当時の私が何か違うものを求めていたからで、数年経った今、このアルバムの良さと魅力がじわじわと自分の中に染み込んできたように思います。

(音楽は、聴くタイミングというのがあるので、昔は全然魅力がわからなかったけど、今ならとてもよくわかる、みたいなものが結構あります。特に、自分が一方的に相手に求めるものがありすぎると、それに当てはまらないものを排除してしまって、相手の良さが見えてこない、ということがとてもよくあります)

音源

音源です。気になる方はCDもレソノサウンドで販売されていると思うので(売り切れでしたらすみません)、そちらをご購入いただければと思いますが、SpotifyやYouTubeでも聴けます。

どの曲も、「何かや誰かに捧げる1曲」という感じになっていて、タイトルが人の名前や物の名前などになっています。

私がよく聴く曲を挙げます。

「Marius」

アルバムには特にそう書いていませんが、ワルツなのかな、と思いました。Cパート(と勝手に私が思っている部分)が好きです。

「Luise」

リードしている楽器でなんとなく誰が作ったかわかるものが多いのですが、この曲はJosefinaの作曲です。

「Harald」

最初の数小節の印象と、その後メロディが入ってきた時の印象が大きく変わる曲です。


と、このような感じです。

他にもたくさん収録されていますが、アルバム全体を通して、アンサンブルの膨らませ方を聴くのもおもしろいと思っています。

ちなみに、アルバム名の「Lummen」はベルギーの地名だと思います。

以上、私が最近聴いている、Sirusの曲を紹介しました。

ぜひ聴いてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました。