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相手への意識と自分への意識の両立についてと、音楽の捉え方について

/ スウェーデンの民族楽器「ニッケルハルパ」奏者

昨日練習していて気付いたことのメモ書きです。本当に自分のためのメモ書きで恐縮ですが…

①鏡に向かって弾くと、そうでない時よりも格段に「鏡の中の自分」に意識がとられるのがわかった(その分、「今ここで弾いている自分」への意識がなくなっていた)。

→鏡だけではなく、誰かと一緒に弾いている時も同じことが起きているのではないか?と思う。相手に意識がいき、自分への意識がなくなってしまう。

→→目の前の鏡や相手も見えてはいるが、それでも「ここにいる自分」に意識を向ける練習をする。では意識を向けるとはどういうことか?を弾きながら探る。

②(鏡のことでもう一つ思ったのが)視界に何か気になるものがあると途端に集中できなくなるのは、もしかして私が頭の中で視覚的に曲や音程を考えているからではないか?(ニッケルハルパのキーの並びを思い浮かべて、次の音を頭の中で視覚的に捉えているのではないか)←「視覚的に捉える」という表現は誤解を招くかもしれませんが、弾いている時に『曲の情景』を思い浮かべるのとはまた別のことを指しています。情景なら良いのですが。

→するといちいち視覚に音楽が干渉しなければいけなくて不自由な気がする。目の前の情報を遮断しないと曲に集中できないのは不便だ。

→→私はニッケルハルパだから、曲を思い出す時につい鍵盤を思い浮かべるけど、例えば歌なら、鍵盤を思い浮かべなくても(何も考えなくても)歌えるし音程がとれる(「歌の技術」の話になると、運動が関わってくるのでそれはまた別。実際の歌が上手いか下手かに関わらず、音程をどう捉えているかの話です)。歌を実際に鍵盤で弾いてみると、想像していたものと実際の鍵盤の動きの違いに最初驚くことがあり、それは歌の時には鍵盤の動きで音程を捉えていない証拠だと思う。歌だけでなく、「弾くつもりでは聴いていなかった音源」もぱっと弾けることがあり、その時は鍵盤の並びや指の動きが「考えなくても」自然と出てくる。「弾いている時に鍵盤のことを全くもって思い浮かべない」というわけではないのだけど、「初めて知る曲」の覚え方としては歌の覚え方(鍵盤から音を思い浮かべたり視覚のイメージを介して音程をとっていくのではなく、歌う時のようにもっと楽に、考えずに音を覚える)の方がより直接的で良いのではないか。視覚や思考を介さない曲の覚え方

→→→つまり、「まず鍵盤や指の位置」ではなく、曲や音を捉える時にもっと感覚的に感じてつかむ練習をしても良いのではないか。思考を使わずに曲を捉える


ということを、昨日思いました。

今日書いていることは今の私が「この方法良さそう!実験的にやってみよう!」と思っているだけで、こういう方法がベストかどうかはまだ不明です。でも良さそうな予感はします。

ちなみに今日実践してみたらかなり良かったです。続けてみます。


視覚の話ですが、以前身体の使い方のことを私が習っている先生に質問した際に、「”身体のことを考える”というのは思考や視覚で身体のことを考えるというのとは違います」と言われてすごく納得したということを書きました。その時に「視覚的に身体のことを捉えている人は、身体の話をした時に目の焦点が合わなくなったり、空中を見上げてぼーっとした感じになるからわかる」と先生が言っていて「確かに」と思いました。音楽も弾いている間や歌っている間、そうなっている人がいるなと思うし、私も「集中しよう」とするとそうなると思うんです(プロのミュージシャンは視線がしっかりしていると思います。例えあさっての方向を見ていても、ぼーっとしているのとは違うし、目の前で起きていることを把握しています)。

それと同じことが、身体の使い方だけではなく音楽の捉え方でも言えるのではないかと思います。

私の中で「集中する」というのは、「外界の情報を遮断すること」とは違っていて、「目の前で起きていることを把握し反応ながらも、自分のことがわかるしできる」という状態なんです。身体の使い方の話で、「人と話をしながらでも歩いたり走ったりできる。その時に右手と左足を出して…と思考や視覚では考えていない。思考や視覚で考えていなくても私達はできている」と聞いたのと同じで、『目の前で起きていることを見たり聞いたりすること』と、『今ここで音楽を弾いている自分に集中して、お客さんへ届けたいものを届ける』というのは同時に起こりうると思います(もし「情報を遮断する」弾き方をしているとお客さんのことすらもちゃんと見ることができないので、それは嫌だなと思います)。相手(周囲)への意識と自分への意識の、両方を持つ。これは「相手の意見を聞きながらもそこで感じた自分の意見も認識しておく」ことと似ているかもしれません。そう考えると、私達が普段から無意識にやっていることの延長線上という感じがします。

今日の動画はもう何度目かですが、Olov JohanssonとAnders Bromanderの「Brudpolska(Olov Johansson作曲)」です!以前ご紹介した時とは私は聴き方が結構変わりました。皆さんはどうでしょうか。このブログを読み続けてくださっている方はおそらく、目と耳が肥えて聴き方や見方が変わっているのではないかと私は思うのです。いつもありがとうございます。

私の動画は273曲目「TV-valsen」です!これも普段聴いてはいたのですが、弾くのは今日が初めてでした。明るくてきれいな曲です。TV-valsenというのは後からつけられた通称で、伝承曲です。

今日もお読みいただきありがとうございました!