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「曲をたくさん知っている人の方がすごい」と思わなくていい

/ ニッケルハルパ奏者

曲数をたくさん知っていること自体はもちろんすごいのです。「好き」や努力の賜物です。曲をたくさん知っているほど引き出しも増えて、セッションも楽しめるでしょう。

というのを前提とした上で、書いています。

タイトルだけで言いたいことを全部言っているのですが、曲をたくさん知っている人の方がすごくて、曲をあまり知らない人はダメみたいなことは一切ありません。これは私がニッケルハルパやスウェーデン民族音楽をやっていて思うことです。

これ、当たり前のことのように思われるかもしれませんが、こういう当たり前のことも忘れてしまう時がよくあります。特にセッションに行った時など。自分の知らない曲ばかりを周りが弾いていて、劣等感を感じたことのある人も多いのではないでしょうか。私は知らない曲ばかりのセッションだと、やっぱりちょっと飽きちゃいます。なので、混ざる集団や場所を変えたりします。

セッションというのはそもそもそういうものなのでそれはそれで良いのですが、そのセッションで感じた気持ちを引きずって周りと自分を比べてしまうとその後のモチベーションにも影響してきますよね。

結局楽器と音楽のことなので、自分が楽しみながらもコツコツ続けていけるのが上達への一番の近道だと思います。楽しければ上手くならなくても良い!と言う人もいると思いますが、多分楽しんでいたら(というかやめさえしなければ)勝手に上達していきます。去年できなかったことがいつの間にかできるようになっていたり、以前は苦労していたことがそんなに苦労しなくてもできるようになっています。本人には成長が見えにくいかもしれませんが。


音楽も楽器も楽しみたいけど、何らかの理由で「もうやりたくない」「できない」と思ってしまう時もあります。(そう思ったことが一度もないという方は素晴らしいです。ぜひそのまま突き進んでください)

好きなのに「やりたくない」と思ってしまう理由は色々あると思いますが、そのうちの一つに「自分と周りを比べて自信を失くす」というのがあります(他にも「理想と現実のギャップに苦しむ」などもあります)。ただ比べるだけならまだしも、それで自信を失くしたりモチベーションが下がってしまうと、楽器や音楽を最初に始めた時のワクワクした気持ちを忘れてしまって気分がどん底になります。

それでは勿体ないですよね。

その、周りと比べてしまう時の考え方の一つに「自分は曲を知らないからとにかく曲を覚えなくちゃ!」というのもあると思います。それがやる気に繋がるのなら素晴らしいのですが、そもそも「曲数をたくさん知らなくても良いんですよ」と私はいつも考えるんです。

なぜなら、同じ曲を何度も何度も弾くうちに自分の弾き方や曲へのイメージが変わってくる、その変化もスウェーデン民族音楽の楽しみ方の一つだからです。

これは弾く人だけではなくて聴く場合もそうです。また、スウェーデン民族音楽だけの話ではないかもしれませんね。どのジャンルの音楽かに関わらず同じ曲でも日によって感じ方が変わったり、以前は好きではなかった曲の良さに気付く時もあります。


あと、新しい曲を覚えた段階ではその曲とはまだ「赤の他人」みたいな感じがしていて、何度も弾いたり聴いたりすることによって徐々に距離を縮めていけるような気がしています。それは演奏技術の上手さとは少し違っていて、何度も会ったり話したりすることで自然と友達になれるような感じです。なんというか、誰かと友達になりたい時ってあまり打算的に相手に攻め込んでいかないですよね笑?頻繁に会ったり話したり、時が経つことで自然と馴染んでいく感覚です。

同じ曲を弾き続けることって、すごく楽しいです。さすがに一度にずーっと長時間弾いていたら飽きる時もありますが、「いつも同じ曲を弾いている」ことを恥みたいに思わなくて良いんです。この曲しか弾けない、なんて考えなくて良いんです。

その曲を弾ける喜びを持ち続けたいですね。

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