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内に秘める炎、Emilia Amperの「Elden」。

/ ニッケルハルパ奏者

昨日、「Erikaの演奏が情熱的」だと書いたのですが(Erikaとデュオで一緒に演奏しているCecilia(セシリア)も同じく情熱的です)、そのことで全然別の曲を思い出したので今日はそちらをご紹介します。

以前も書いたことのあるEmilia Amper(エミリア)の「Elden(エルデン=炎)」という曲です。

eldとは「炎」のことで、定形になってeldenです。

演奏も入っていますが、この曲は歌がメインです。Emiliaが作詞作曲し、歌って(演奏もして)います。

「自分の中に燃えたぎる炎」を歌ったものです。その炎はとても危ないもので、かつとても美しい授かりものだ、と歌っています。

Emiliaは音楽を演奏している時だけではなく、普通に話している時から溢れ出ているエネルギーみたいなものがあります。普通に話す分には「気さくで陽気で明るく大胆な女性」という感じなのですが、「傍若無人な陽気さや強引な大胆さ」というよりは、「秩序だっていて地に足がついている、大人の貫禄のある大胆さ・明るさ」という感じでしょうか。

ドラマチックな曲を書くのが本当に上手いし素敵だなあと感じていて、Emiliaが他の若いミュージシャンのグループに提供した曲を一度聴かせてもらった時も、「ああEmiliaの曲だ」と思いました。豪華さと大胆さ・華やかさがありつつも陰もある、でも最後は陰を陽が包み込む…というような展開でした。

近年はツアーの関係でアメリカに一時期住んでいたりして(今はもう戻っていると思います)、スウェーデンよりも世界で広く活躍しているイメージですが、スウェーデンでもももちろん演奏しているし、とても人気があります。私が民族音楽を始めたのもElmiliaのワークショップをたまたま受けたのがきっかけなので。

実際弾いているところはこんな感じです。最初は曲名の由来を話しているので35秒くらい~曲が始まります。

曲はEldenと同じアルバムに収録されている「Sälen(セーレン→訳すのが難しいのですが、アザラシやオットセイなどの総称)」です。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

209曲目は「Vill fröken köpa löken för en krona?」です!