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Anna Ekborg i Bror Hjorths ateljé(2022.1)コンサート和訳⑤

/ ニッケルハルパ奏者

Anna Ekborgのソロコンサートの和訳⑤です。

動画

前回の続きから(39:34~)の再生です。

私は音楽に関心の高い家族の中で育ちました。

音楽の中でも、特に伝統音楽と世界の音楽(※世界の伝統音楽など)についてです。

なので、家の中での私のお気に入りの場所は、CDプレイヤーの横でした。

私が小さい頃、とても大きな本棚があり、たくさんの名盤でいっぱいでした。

その後、母と父はglasveranda(※「グラースヴェランダ」…壁と窓ガラスで覆われたバルコニー(ベランダ)。スウェーデンの家でよく見る)を作りました。そこは音の響きがとても良くて、レコードプレイヤーとCDプレイヤーをそこに移動させました。

私が家を出た後も、実家(母の家)からちょっとずつCDを持ち出していました。

私の車は、私のお気に入りのCDでいっぱいになりました。

しかし、1枚だけ、持ち出すのがためらわれたCDがありました。

それは、勝手には持ち出して車に置いておくには、美しすぎると思ったんです。

そのCDはHjort AndersとBlank Andersが演奏しているものです。

ですので、この前の秋(2020年の秋)に(Northern Resonanceのトリオで)ここで演奏した時に、ここでそのCDを買い、自分の物を持つことができました。

(※このCDはBror Hjorthとも関りがあるため、Bror Hjorths Husで購入できる)

このCDには絵が描かれており…あれはBror Hjorthが描いたものですよね?ジャケットの表部分の?

(おそらくスタッフさんが頷く)

とても美しいCDです。

Hjort Anders伝承の曲を1曲と、Blank Anders伝承の曲を1曲、演奏したいと思います。

実はこの2曲がCDに収録されているかどうかは確認していないのですが――ここに来るときに確認しようと思ったのですが――ちょっと覚えていません。

では、演奏します。

⑧(41:02~)Hjort Anders伝承の曲&Blank Anders伝承の曲

※Annaが話していたCDはこちらです↓この絵がBror Hjorthが描いた絵です。コンサートで演奏している曲の1曲目は、CDでは「Mårtamesgubbens Polska」という名前になっています。

この曲は、私は「Kaker bröd」という名前で教わりました、少しバージョンが違うかもしれませんが。

※Blank Andersの曲の方は、CDにはもしかしたら収録されていないかもしれません。私がぱっと聴いた限りでは見つけられなかったのですが、とてもきれいな曲だと思いました。

※glasveranda(グラースヴェランダ)についてですが、こういうものです↓

この窓ガラスと壁でおおわれている、突き出ている部分(上に屋外のベランダがありますが、1階の部分の方です)、ここがグラースヴェランダと言えると思います。

この写真は、演劇学科にいた時に演劇のツアー(各地の学校でお芝居をさせてもらう)で行った場所で泊まったコテージ(ホステル)みたいな所の写真です。

Annaも話していますが、glasverandaは後から追加でつくられることも多いです(なので、突き出ているような造りになっています。写真の建物がどうなのかはわかりませんが)。

私は家の歴史を調べるスウェーデンのTV番組が好きだと以前書きましたが(以前の記事)、昔の家は特に、オリジナルの家が建てられた時期と、このベランダがつくられた時期というのが異なっていることが多いです。また、マイホームを建てるドキュメンタリー番組も好きなのですが、その番組でも、リノベーションを機にこのベランダをつくろうかどうしようか迷っている…みたいな人達が出てきたりします。


以上、和訳⑤でした。

昨日も音大のことについて少し書きましたが、音大出身の若いミュージシャンの方々は新しい音楽形態(伝統音楽+ジャズとか、カッコいい感じの新しい音楽)を模索している人が多い、という印象を私は勝手に抱いています。

それはそれで好きなのですが、そうすると、こういうHjort AndersのCDみたいな古い感じの(泥臭いような)音源の話などが自然とあまり出てこないような気がしていましたので、このコンサートでこのCDの話題が出て、嬉しくなりました(開催場所がBror Hjorths Husだからだと思いますが)。

と言っても、私自身がこのCDを聴きこんでいるわけではありません(笑)

むしろこういう演奏のCDってちょっと聴くのにハードルが高い気がするので、こうして話題にしてもらえると、自分の中でのこのCDに対する親近感が湧いて、聴きやすくなるなと思っています。そういう意味で、スウェーデンの若いミュージシャンに話題にしてもらえると、嬉しいしありがたいなと思っています。

明日以降の分もお楽しみに。

お読みいただき、ありがとうございました。