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Johan Nylander(Boda, 2021)のコンサート和訳③

/ ニッケルハルパ奏者

Johan Nylanderのコンサートの和訳③です。

①と②はこちら↓

Johan Nylander(Boda, 2021)のコンサート和訳①

Johan Nylander(Boda, 2021)のコンサート和訳②

動画

前回の続きから(19:55~)再生します。

Johan:ありがとうございました。

次に演奏する曲は、特にJonny Soling(ヨニ―・ソーリング)とNils Agenmark(ニルス・アーゲンマルク)の演奏から学んだ曲です。

ポルスカですが、とても特別な音の言語を持っている曲です。

JonnyやNilsの演奏が入ったそれぞれのCDには、「Polska efter Ritäkt Jerk(リーテクト・イェルク伝承のポルスカ)」と書いてあったと思いますが、

『Svenska Låtar(スヴェンスカ・ロータル※伝統音楽の有名な曲集)』を見ると、「Pilt Olles(?) och Junkas Jonas favoritlåt(ピルト・オッレ(?)とユンカス・ヨーナスのお気に入りのポルスカ)」と書かれています。

(※Pilt Olleは耳で聴こえただけなので違うかもしれません)

この曲を演奏したいと思います。

※参考:Jonny SolingのWikipediaのページ(スウェーデン語)

※参考:Nils AgenmarkのWikipediaのページ(スウェーデン語)

⑤(20:57~)Polska efter Ritäkt Jerk(リーテクト・イェルク伝承のポルスカ)

※同じ曲名で、ウップランド地方で知られている曲があるのですが、この曲とAパートの感じが違うので最初は「全然違う曲なのかな?」と思いました。ただ、よくよく聴いてみると、Bパートは似ている部分もあります。音自体は違うけど同じ曲の違うバリエーションかも、という風にも思いました。ウップランドでよく知られている方の曲は、こちらの記事で演奏されています→Bosse Larssons minneskonsert (2022.11) の和訳④

(23:23~)

Johan:ありがとうございました。

今演奏したポルスカは美しい作曲です、美しい音の言語を持っていると思っています。

続いては結婚行進曲を演奏します。

Pekkos Perの伝えた結婚行進曲の1つです。

Hjort Andersが伝えた曲でもあります。

この曲は、Hjort AndersがPekkos Perが最後に演奏した時に聞いた曲でもあります。

おそらく、Pekkos Perが演奏した結婚式としては、最後の結婚式の時に。

美しい坂の上、Hinriksgården(ヒンリークスゴーデン)での。

Hjort Andersは、Pekkos Perが演奏する時にはいつも聴きに行っていて、その時も、きちんとした格好をして(民族衣装/正式な衣装などを着て)坂の上を上っていきました。

おそらく、歩いて行ったと思います。

そこで、Pekkos Perがこの結婚行進曲を演奏しているのが聞こえてきたことでしょう。

私はこの曲を「Pekkos Pers sista brudmarsch(ペッコス・ペールが伝えた最後の結婚行進曲)」と呼んでいます。

⑥(24:40~)Pekkos Pers sista brudmarsch(ペッコス・ペールが伝えた最後の結婚行進曲)

(27:32~)

Johan:マイクですね。

「Pekkos Pers sista brudmarsch」でした。

Bingsjöではほとんどすべての曲が、「efter Pekkos Per(ペッコス・ペール伝承)」という名前で呼ばれています。

次に演奏するこの曲もそうです。

3パート構成のG-dur(Gメジャー)のポルスカです。

私はこの曲をPäkkos Gustafと一緒に弾いていましたし、他の演奏家たちとも弾いてきました。

そして数年前、というよりかなり前のことになりますが、Hjort AndersとBlank Andersの録音を集めた新しいCDがリリースされました。

2枚組のCDボックスです。

そのうちのHjort Andersの方は、Uppsala(ウプサラ※地名)で、Ole Hjorthがプライベートで録音したものを使っています。

そのCDで、Hjort Andersがこの曲を演奏しています。

初めてHjort Andersのこの曲の演奏(録音)を聴いた時、Hjort Andersはこの曲で、とても素晴らしい演奏をするなと思いました。

Päkkos Gustafの演奏ももちろん素晴らしかったのですが、Hjort Andersの演奏を聴くのはとても素晴らしい体験でした。

そしてこの曲は、Boda(ボーダ※この会場の地名)でも演奏されています。

Bodaで演奏されているバージョンは2パート構成ですので、「Fars lilla(ファーシュ・リッラ)」と呼ばれていると思います。おそらく。

(※2パート構成なのでlilla(小さい)がついています。参考:Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳④の記事の「Storpolska」について)

でも今回演奏するのは、3パート構成のBingsjöポルスカで、G-durのものです。

Hjort Andersの演奏を参考にしました、と言って良いでしょう。

※この後、最初の部分を弾き始めますが、「あれ、どんな曲だっけ?」となって、一回少し練習してから「こうだ」と言って弾き始めます。

※2パートの「Fars lilla」は、こちらの音源などがそうかなと思います→https://youtu.be/WsY3P43ub9g?si=848Jthc3z6T5v6cA

⑦(29:35~)Polska efter Pekkos Per(ペッコス・ペール伝承の3パート構成のポルスカ)

(続きは明日)

※Hjort AndersとBlank AndersのCDの話が出ましたが、そのCDはこちらです。CDの中でも、こちらの音源はHjort Andersのこの曲の演奏になります。


ということで、和訳②でした。

Hjort AndersのこのCDはAnnaのソロコンサートでも話に出ていたので、今回も出てきましたね。

ちなみにHjort Andersは、Bingsjöからウップランドに引っ越してきたので、Bingsjöの曲をウップランド地方で伝えた有名な演奏家です。参考:Hjort Andersについて

そして、④の曲でJonny SolingとNils Agenmarkの演奏を参考にしたと言っていましたが、そのうちのJonny Solingの演奏がこちらです。

Jonny Soling

では、明日の分もお楽しみに。

お読みいただき、ありがとうございました。