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「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳⑤

/ ニッケルハルパ奏者

「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳⑤です。

今回で最後です。

①~④はこちら↓

「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳①

「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳②

「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳③

「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳④

動画

前回の続きから(47:52~)再生するようにしています。

(前回の曲)

⑧「Valsätrapolskan」 av Ivart Tallroth

⑨「Bisonpolska」 av Olov Johansson

(47:52~)

では、次で最後の曲です。

私が今演奏しているこちらのニッケルハルパ、この3列のクロマチックタイプのニッケルハルパですが、これは約1カ月前に完成した楽器です。

昨年の10月から製作していました。

ですので、この楽器をコンサートで演奏することができて、とても嬉しいです。

(弾いていると)楽器が日々成長していっているのを感じます。

楽器は、初めて弦を張られた時点から最初の期間に、かなり成長します。

その旅をともにできることが楽しいです。

コンサートをお聴きくださり、ありがとうございました。

(英語で同じことを繰り返す※英語部分は割愛します)

最後の曲はEric Sahlströmの曲です。

曲名は「Trollrikepolskan(トロルリーケポルスカン)」です。

(一度終わりかけて思い出す)

それから、カメラマンの皆さん、音響や映像スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

コンサートを主催してくださったBror Hjorths Husにも、感謝いたします。

⑩(49:09~)「Trollrikepolskan(トロルリーケポルスカン)」 av Eric Sahlström

(51:48~)

スタッフからの拍手とアンコール

(※アンコール=extranummer(エクストラヌンメル))

Olovはチューニングをしてからアンコール曲を少し考える

アンコールと本物の拍手(リアルな拍手)、これは久々にもらいました。

華やかな気持ちになります。

(※コロナの影響でコンサートが無かったため)

では、数年前に亡くなった父のことを想って書いた曲を、演奏したいと思います。

彼は93歳まで生きました。長生きで、幸せな人生を歩みましたし、たくさんのことを成しとげる時間がありました(直訳:彼はたくさんのことをするのに間に合いました)。

一方で、大切な存在がいなくなるというのは、(残された方にとっては)穴があいたような気持ちになるものです。

いまだに、思いつくんです。

「そうだ、これについて父に訊いておけば良かった(もし生きていれば訊きたい)」ということや、「これについて父と話(議論)をしておけば良かった」ということが。

一緒に大切な時間を過ごすことができました。(※Det hade varit trevligt livande)

父の名前はGösta(ヨスタ/ユスタ)です。

曲のタイトルは「Till Gösta(Göstaへ)」。

皆さん、ありがとうございました。

※Det hade varit trevligt livandeのところはどう訳せば良いか迷いましたが、このようにしました。

⑪(52:17~)「Till Gösta(Göstaへ)」 av Olov Johansson、アンコール

(57:40~)

(Mattias):とても美しく、切なさを含んだ終わり方でしたね。

素晴らしいコンサートでした。

最初の挨拶でも少し言いましたが、Olov Johanssonをこうしてゲストに迎えることができて、本当に嬉しく、光栄に思っています。

もしもBror Hjorthが生きていたなら、間違いなく、この部屋の絵のどれかをあなたに差し上げていたでしょう。

(Olov):うん、で、「家までのタクシー代も出す」ってきっと言うだろうね。(笑いが起きる)

(Mattias):確かに!彼はタクシー代も払うでしょうね。

しかし一方で、ニッケルハルパはここの絵には描かれていないんですよね。

(Olov):描かれていないね。

(Mattias):MCでもお話しされていたAugust Bohlin(※現在のニッケルハルパのモデルを作った人)はこのミュージアムの絵に描かれていますが、絵の中では彼はフィドルを演奏しているんですね。

(Olov):その通り。

(Mattias):もちろん、という感じですね。Bror Hjorthはフィドルがお気に入りでしたから。

でもこちらのコンサートは、もしもBror Hjorthが生きていたならきっと大いに満足したことでしょう。

私たち(「幸運なことにこの空間にいられた私たち」※スタッフさんたちのこと)はとても楽しみました。

映像(ミキサー)を担当したのは「Bilda」の所属スタッフElias、音響を担当したのはBror Hjorths HusのスタッフMarkus。

そして私Mattiasは、カメラを1つ担当しました。(Olov笑う)

ありがとうございました。

皆さんも、私たちと同じくらい楽しんでいただけていたらと思います。

そして、繰り返しにはなりますが、Olov、素晴らしいコンサートをありがとうございました。

ぜひまた演奏しにいらしてください。

(Olov):ありがとうございます。

(Matiias):ご覧いただき、ありがとうございました。

(おわり)


以上、「Olov Johansson ソロコンサート」(2021)の日本語訳⑤をお届けしました。

「Till Gösta」の部分は訳しながら(演奏を聴きながら)私も泣いてしまいましたが、その後のMattiasとのやり取りで笑って和みました。

おもしろいですね。

Olovの演奏は、こうしてソロのコンサートとして聴く&見る機会は意外と少ないと思います。

こうして映像も含めて見ていると、意外な発見がたくさんあるのではないかなと思います。CDで聴くのと印象が少し違うというか。

演奏自体は違わないのですが、「印象」が変わるように感じます。

このコンサートのMCを聴き、演奏を聴くだけでも、私は「自分の世界が変わったなあ」と思いました。

皆さんはどうでしょうか。

私の場合、訳す過程でさらに何度も見返したのですが、良い演奏動画は、見返せば見返すほど自分に良い影響があるのだと知りました。

また繰り返し見たいと思います。

(ちなみに、このコンサートの動画、公式の同じものが2個あるみたいです。私が引用している方はもともと再生回数がかなり少ないものなのですが、もう1つの方はたくさん再生されていますので、ご安心ください)

お読みいただき、ありがとうございました。