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動揺した時にどう立て直すか。

/ ニッケルハルパ奏者

今日練習を始めてすぐに、少し動揺することがありました。(もう解決しました)

その時に思ったのですが、動揺した時に自分の身体に起こる反応は緊張した時に起こる反応と似ているということです。

指が震える、身体の中心が消えたようになってしまってふらふらする、お腹に力が入らない、嫌な感じがする、弓がふらつく。

少し弾いたら直りましたが、動揺する経験というのも緊張する経験と同じくらい貴重だと思いました。動揺はできればしたくありませんが、もしも動揺するような何かが起きた際に、「いかにすぐに軌道修正するか」というのも大切だと。

一番顕著に演奏に表れるのは「指の震え」ですが、これは指だけを意識しても直りにくい気がしました。どんなに指が震えている状況でも、最初はまず首・肩の感じを見てみると、だいたいこわばって突っ張っていると思いますので、そのこわばりや突っ張りを自覚することが先決だと感じました。首は伸ばす。肩は特にこわばっている部分や方向を自覚し、その緊張をゆるめられるよう可能な範囲で少しずつ動かしてみる。

緊張した時に出る身体の癖は普段の癖を大きくしたものなので、普段から自分の癖に自覚的になっていれば緊張時にも対処しやすくなります。わからない場合も、とりあえず該当箇所を動かしてみるとこわばりが減る可能性があります)

首や肩が楽になってくると腕なども安定してくるので、指の震えも収まりやすくなると思います。また、動揺している時や緊張している時というのは空間への意識もとても狭くなっているので、空間の広さ(部屋の広さ、自分と楽器との距離など)を意識するのも有効だとあらためて感じました。

他にも、身体の中心が消えてしまったように感じたりふわふわした感じになる場合は、足に力を入れる(踏ん張る)と意識が足や足裏にも向いて、良いような気がします。これは私が個人的に思いついただけの方法ですが。足がしっかりするとその上の骨盤も背骨も安定するので上半身も楽になると思います。

弓のふらつきは、空間を意識することと、あとは出したい音をイメージすることが効果的だとやはり思います。「弓の動きをどうにかしよう」とするよりは、出したい音の方をイメージすると肩が腕が安定し、軌道が自然と落ち着くことが多いです(私の場合)。

動揺してしまったらなかなかうまくはいかないかもしれませんが、それでもすぐに立て直す術を身に着けていれば、動揺も怖くないのかもしれないと思います。

また、「できれば動揺したくない」というのも本音なので、今日みたいなことがあっても次回以降冷静にささっと対応できると良いなとも思います。「慣れ」の問題な気もしますので。

今日の動画も番外編で「Polska från Tärnsjö」です!

あとご紹介する曲はVäsenの「Ploska」です!好きです。LIVE音源なので最後の方に誰かの叫び声が入っています。ご注意ください。

今日もお読みいただきありがとうございました!