昨日、演奏をさせていただいて思ったのですが、自分の音がここ2~3カ月くらいの間にすごく成長したな、と自分で思ったんですよね。自画自賛で普通に恥ずかしいのですが(笑)
もちろんまだまだ伸びしろがたくさんあると思いますが、今回は練習とイメージについて書きます。
練習は裏切らない、ただし、やり方を工夫する必要はある
私は基本的に、「練習は裏切らない」と思っています。
練習しても意味が無い、とは私は絶対に思わないし、練習しなくても弾ける、とも思っていません。
練習は成果にあらわれます。
ただし、やみくもに練習してもダメで、「練習方法を考えることは必要だ」とも思っています。
その際、私が一番大事だと思うのは、やっぱり「出したい音」や「したい演奏」の「イメージ」をすることです。
(私が偉そうに言える立場なのかどうかはとりあえず置いておいて、書いていきますね)
このイメージ(=目標、到達地点)が描けていれば、弾けるようになります。
反対に、何回練習しても微妙…という時は、イメージが上手くついていない状態で、ただ漫然と練習している時が多いように思います。
イメージを鮮明にする
イメージですが、色々なことを鮮明にイメージできればできるほど良いと思っています。
たとえば、「どういう音を出したいのか」だけではなくて、その音を出すためには、具体的にどういう「動き」をしたら良いのか。
弓をどういう角度で、どのくらいの力加減で当てたら良いのか。
弓はどのくらいの長さを使ったら良いのか。
腕や手はどこら辺にあるのが良いのか。
その時、左手はどうなっていたら良いのか。
身体全体のバランス。
弾いている時に自分が感じるべきもの、などなど。
あくまでも、できる範囲で、ですけどね。
イメージできないことや、そのイメージで合っているのかわからないこともたくさんあるので、実際に弾きながら、イメージを確かめたり、作っていったり、修正していくことになると思います。
でもとにかく大事なのは、「どういう音を出したいのか」「どういう演奏がしたいのか」という最終的な到達地点を意識し続けることです。
「ここに向かっているんだぞ~」「そのためにやっているんだぞ~」という。
これを見失ってしまうと、細かいことに気をとられて、ただ練習時間が過ぎていってしまいます。
最終的な到達地点さえわかっていれば、遅かれ早かれ、そこにたどり着くことができると思います。導かれるような感じで。
どういう音が出したいのかがわからない場合――他人の音や演奏を聞く
で、どういう音を出したいのかがわからないという場合は、他の人の演奏を見たり、CDなどを聞くと良いと思います。
YouTubeでもたくさん演奏動画が出ていますね。
動画やCDだと、録音環境にかなりばらつきがあるので比較するのが若干難しいのですが、単純に「良いな」って思えるものを参考にすると良いと思います。
私は、「こういう音が出したいな」と思う人がメインで2人くらいいるので、その2人の両方をミックスする感じでイメージしていて、さらに、それぞれの曲を教えてくれた先生達の弾き方も混ぜてイメージしています。
(私はそんな風にミックスしてイメージすることが多いです)
その時、やっぱり「こういう音が出したい」に加えて、その音を出すための「動き」もイメージしていて、自分が弾く時にもできるだけその「動き」(イメージの動きと自分の動き)が似るようにと思っているのですが、
この「動き」のイメージを考えるのが難しくて、迷うんですよね。イメージがつかめない時はなかなかつかめないです。
「この曲はどう弾くのが(自分にとって)良いかな?」というのをいつも考えながら、迷ったり変えたりしながら弾いています。
(そういうことをやっているので、私はいつも同じレパートリーをひたすらブラシュアップする方向性にいくのですが、私、中途半端な演奏をお客さんに聞いていただくのは嫌なので、やっぱりそこは譲れないです。曲の良さももっと出したいし、自信を持って確実に弾ける曲をもっと増やしたい、といつも思っています)
弾けて嬉しい、という感覚を持ち続ける
色々書いていますが、私もつい、漫然と練習してしまうことはあります(笑)
でも、練習効率が全然違うんですよね、漫然と練習した時と、目標を意識しながら集中して練習した時とで。
漫然と弾いていても、「自己流の微妙な弾き方」をずっと繰り返すことになってしまうので、時間がもったいないし、エネルギーももったいないな、と思っています。
「自分がどういう音が出したいか」をイメージすると、本当に良くなるし、その「出したい音」が出せるようになってくると、マジで本当に嬉しいんですよね。
良くなった時って、自分でわかるじゃないですか。
身体でも感じるんですよね。今の良かったな、って。
そういう瞬間を繰り返していくと、本当に楽しいなって思うし、練習にかけているエネルギーが倍になって自分に返ってくる気がして、弾いた後に元気になれます。
自分で上手くなっているのがわかる、成長しているのがわかる、嬉しい、もっと弾きたい、という感覚です。
それが積み重なっていくと、自信がつくし、自信を持って弾けたら素敵ですよね。
私も、もっともっと自信を持って弾いていたいので、まだまだたくさんニッケルハルパを弾いていきたいと思っています。
ということで、練習とイメージについてでした。
今日みたいな内容って、書くことで自分に対するプレッシャーがかかりますね(笑)自分に高いハードル課して書いてるなって思います。
「こんなこと書いちゃって、私自身ができてなかったらどうしよ~…なんか尖っちゃってるよ…」って(笑)
でも、いいです。私はこの楽器も音楽も大好きなので。書いている私ができてなくて誰かに非難されたとしても、もう受け止めながら前に進みたいと思います。
ニッケルハルパもスウェーデンの音楽も、やっぱり本当に楽しいです。もっと弾きたい、って思います。