AnnaとAndersのコンサートの和訳⑤です。今回で最後までいきます。
①~④はこちら↓
Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳①
Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳②
Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳③
Anna Ekborg & Anders Jakobsson(Boda, 2021)コンサートの和訳④
動画
前回の続きから(45:09~)の再生です。
Anders:ここにいる私たちは幸運です。(※=今夜のコンサートは素晴らしい/楽しい、という意味だと思います。Annaの演奏を聴けることも、自分が演奏できることも)
さて、ここまで、プログラムの中でポルスカの紹介をたくさんしてきました。
自然とそうなりますね、私たちが弾ける曲の中には、非常にたくさんのポルスカがありますから。
しかしここで、違うタイプの曲を弾きたいと思います。
「Bröllopsmarsch efter Bleckå(ブレッコー伝承の結婚行進曲)」です。
(※参考:Bleckå(Blecko)…Blecko Anders Olsson(1831/1832-1922)のWikipediaページ(スウェーデン語) Bleckå Anders(ブレッコ・アンダーシュ)とも呼ばれているみたいです)
⑬(45:40~)Andersのソロ3:Bröllopsmarsch efter Bleckå(ブレッコー伝承の結婚行進曲)
⑭(47:58~)Andersのソロ4:Polska efter Bleckå(ブレッコー伝承のポルスカ)
⑮(50:25~)Gånglåt från Äppelbo(エッペルボーで伝わるゴングロート)
(52:56~)
Anders:どなたか、この曲を聴いたことがある方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、どうでしょうか?
(伝統音楽に)詳しい皆さんのことですから。
どなたかこの曲を聴いたことのある方はいらっしゃいますか?
おお!とりあえず1人!2人!3人も!
「Gånglåt från Äppelbo(エッペルボーで伝わるゴングロート)」と言えば、皆さん全員ご存じだと思いますが、(※Äppelbo gånglåtというとても有名な曲がある)
この曲もまた「Gånglåt från Äppelbo(エッペルボーで伝わるゴングロート)」(という名前の曲)なんです。
(※Äppelboで伝わるgånglåtならすべてこのタイトルになってしまうので、有名な曲とは違う曲なのですが、同じ名前になっています。gånglåtは歩く時の曲/歩きながら演奏する曲です。)
(この曲は)Äppelboで伝わる、“soldatmarsch(兵士の行進曲)”です。
本当に美しい曲だと思います。
この曲は、さきほども話題に出ましたPers Hans(ペーシュ・ハンス)が伝えた(教えた)曲です。
私はこの曲に飽きる(疲れる・嫌になる)ことがありません。
本当に美しい、歩く時の曲です。
では、そろそろ次にいきましょう。
良い曲をいくつか演奏します。Anna、何という曲でしたっけ?
Anna:公式なプログラムで残っている曲は、まずHöök Olles storpolska(フーク・オッレ伝承のポルスカ)、そしてPolska efter Päckos Olle(ペッコス・オッレ伝承のポルスカ)です。
「ありがとうございました」というのもここで言っておく?
Anders:そうですね、「ありがとうございました」もここで言っておきたいと思います。
Anna:ええ、その通り。
(拍手)
本当に、こちらで演奏させていただき、ありがとうございました。とても楽しかったです。
お越しくださった皆さまと、配信でご覧の皆さまに向けて、演奏できたことが光栄です。本当におもしろかったです。
では演奏します。
(※話に出ていた、有名な方の曲はこちらです。「Äppelbo gånglåt」(子どもたちが演奏している動画)→https://youtu.be/LrmJJigPkXQ?si=ZsGNKVlzj7YoWolN)
⑯(54:37~)Höök Olles storpolska(フーク・オッレ伝承のポルスカ)
(※これもstorpolskaなので、ABCの3パートがあります)
⑰(57:40~)Polska efter Päckos Olle(ペッコス・オッレ伝承のポルスカ)
⑱(1:01:02~)アンコール
(おわり)
以上で、Anna EkborgとAnders JakobssonのBodaでのコンサートの和訳が終わりです。
今日の部分は、AndersのMCパートでの可愛らしさというか、お茶目な感じがよく伝わってきました。スウェーデンのおじさんたち、お茶目な方たちが多い気がします。
ダーラナ地方の曲をたくさん聴くことができて、とてもおもしろかったです。ソロもデュオもどちらも良かったなあと思います。
同じダーラナ地方と言っても、地域によって曲や奏法も違うし、たとえ同じ地域内でも、演奏家によって同じ曲の演奏の仕方が違うんだなと、あらためて思っています。
今回の2人はダーラナ地方の中でもそれぞれ別の地域の演奏家たちでしたが、こうして色々な地域の色々な演奏家たちの演奏を聴くと、自分自身も、より自由に柔軟に、その地域の曲に接することができるような気がしました。
(アンコール曲は曲名がわかったら追記します)
お読みいただき、ありがとうございました。