Bosse Larssonの追悼コンサートの和訳⑯です。
前回までのものはこちら↓
動画
前回の続きから(1:56:28~)の再生です。
(Eva):私はBarbroとBosseだけでなく、彼らの子ども、そして彼らのお孫さんたちとも、とても楽しい時間を過ごしました。
なんて幸運なことでしょう。
Bosseはよく演奏のコースの先生をしていました。さきほどの話にも出ましたね、Ekebyholm(エーケビーホルム※和訳⑫)のコースです。このコースは45年以上続いています。
このコースで、Bosseは彼の特別な(スーパーな)友人であり、Ditteもすでに話していたDitteの親戚であるAnders Liljefors(アンダーシュ・リリエフォーシュ※和訳⑨)と一緒にいました。
(※次の部分、つなげて書いているので読みにくいかもしれませんが、そのまま訳します)
彼らおじさんたちは――おじさんたちと私たちは呼んでいます。少なくとも、30年以上前に私がEkebyholmに行き、コースの歌の部分を担当するようになってからは――、私たち(コースの参加者とEva)が夜、屋根裏の部屋で座って皆で歌っている時に――その部屋はかなり小さい部屋で、人でいっぱいになり、40人くらいの人が床に座ったり膝と膝を突き合わせるようにして、もしくはイス(の脚)にもたれるようにして座っていたのですが――、そんな私たちが1時間かそこら歌って、ちょっと疲れてきた頃に、たいていBosseとAndersが来たのでした。
それはまるであの「赤い海」が割れるような――赤い海で合ってます?違いましたっけ?(※モーセの海割りのこと)――とにかく、その「座る場所もほとんど無いようなところ」で、人の波が割れて道ができたのです。
Bosse LarssonとAnders Liljeforsが来たから、です。
そして、さっきまでどこにあったのかも知らないようなイスがいつの間にかあらわれて(誰かがどこかから持ってきて)、彼らはそこに王様のように(ゆったりした様子で)座るのです。
そして彼らは私たちをリードします(※歌のコースのリードをする)。彼らと交流するのはとても幸せなことでした。
一夜、また一夜、また一夜と、この1週間のコースでそれが続きました。
たくさんの歌、そしてたくさんの笑い声を私たちはもらいました。
とてもたくさんの人たちが。
とても長い年月の中で。
Bosseのおかげです。
では、彼がよく歌っていた曲をやります。
彼がよく演奏していた曲でもありますね、この曲は演奏するバージョンのバリエーションがありますので。
(演奏バージョンは)「Leipzigs krigsmarsch(ライプツィヒの戦いの行進曲)」です。
Viksta-Lasseもまたよくこの曲を弾いていました。
そして、こちらの才能あふれる人達もまた今夜演奏して手伝ってくれます。
では、歌詞をつけて歌うところから始めましょう。歌の場合は「Skänk en slant åt spelman」です。
(※同じメロディの曲ですが、歌詞をつけて歌う場合は「Skänk en slant åt spelman」という曲名で呼ばれていて、演奏曲の場合は「Leipzigs krigsmarsch」と呼ばれています)
私が始めますので、皆さんもどうぞ一緒に歌ってください。その後で、彼らの演奏になります。
㉔(1:58:58~)Eva(と全員)の歌2:「Skänk en slant åt spelman」全員演奏:「Leipzigs krigsmarsch(ライプツィヒの戦いの行進曲)」
(※歌の歌詞はこちらのページをどうぞご覧ください→Leipzigs krigsmarschについて)
(Bengt):Eva、ありがとうございました。
そして、お越しの皆さま、演奏家の皆さま、今夜はBosseへの思いを抱き、お越しいただきありがとうございました。
では最後に、Viksta-Lasseが作った曲で、Bosseが40歳になった時に彼におくられた曲を演奏したいと思います。
これは私自身の、Bosseの思い出の1つになります。
私はこの曲がずっと大好きでした。
そして、私はいつもこの曲を、「世界一のショッティス(※曲の種類)」だと主張してきたのですが、私がこの曲を「ショッティス」だと言うのを批判する人もいました。
彼らは「この曲はショッティスというよりもSkänklåt(フェンクロート)の形に近い」と言うのです。この、40歳になる時にBosseがもらった「40-årslåten(40歳の曲)」を。
しかし私はそれでも、この曲を素晴らしいショッティスだと思っていて、最終的にはものすごく飽き飽きしてしまいました。間違っている、と言われることに対して。
それで、私は決めました。
もしも自分を助けてくれる人がいるなら、それはBosse Larssonだ、と。
私はBosseに電話をかけました。
「40-årslåtenは、私は『世界一のショッティス』だと思うのだけど、あなたはこれについて(私の意見について)どう思うか?」と。
私は、ここで皆さんが話していたBosseの良いところ、彼を特徴づける点について、賛成します。
彼が愉快で、親切で、善良で、そして音楽に対して非常に自由(寛大)だということに。
彼が私に言ってくれたことはこちらの一言でした。
「もしあなたがこの曲を世界一のショッティスだと思うなら、あなたにとっては、この曲は(本当に)世界一のショッティスなんだよ」と。
Viksta-Lasse作曲の「40-årslåten(40歳の曲)」です!
Bosseをたたえて。
㉕(2:03:27~)全員演奏:「40-årslåten」 av Viksta-Lasse(「ボッセの40歳の曲」ヴィークスタ・ラッセ作曲)
(Robert):皆さん、本当にありがとうございます。
拍手がとてもあたたかいので、もう1曲演奏したいと思います。
「Eklundapolska nr.1(エークルンダポルスカ1番)」です。
あらためまして、本当にありがとうございました。素晴らしい会になりました。
㉖(2:06:09~)アンコール:「Eklundapolska nr.1」 av Viksta-Lasse(「エークルンダポルスカ1番」ヴィークスタ・ラッセ作曲)
(おわり)
以上、Bosse Larssonの追悼コンサート(2022.11)の和訳でした。
今回で全部終わりました。
最初に始めた時は「できないんじゃないか(無理)」と思っていたのですが、実際聴き取れなかった部分はあるにせよ、なんとか終わって良かったです。
でも大変でした(笑)頑張りました。間違っている部分や書き間違いなどありそうですが、あればまた修正します。
スウェーデン語は、なんとなく適当に流して聞いているだけでも、話の流れはわかったりしますが、こうして「和訳を書く」と思って聴くことでより集中して聴く練習になると思いました。
語学面でも演奏面でもとても良い勉強になりました。
また、こういう動画(伝統音楽とその文化が伝わるような動画)を紹介できて嬉しかったです。スウェーデンが身近に感じられた気がしました。
お読みいただき、ありがとうございました。