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和訳したコンサートまとめ⑤「Väsen Duo(2021)」

/ ニッケルハルパ奏者

和訳したコンサートのまとめです。

今回は「Väsen Duo(ヴェーセン デュオ)」のコンサートの曲目リストなどをまとめます。

5.Väsen Duo

一番最近に訳したコンサートです。

2021年にBror Hjorths Husで行われました。

Väsen Duo(Väsen)は、Mikael Marin(通称Micke)とOlov Johanssonによるデュオです。

もともとトリオ(など)だったVäsen(ヴェーセン)が、デュオになり、デュオになってからの最初のアルバム「Väsen Duo」を出したばかりのタイミングで行われたコンサートでした。

(2023年現在はアルバムは2つ出ています)

コンサートでも、その最初のアルバム「Väsen Duo」に収録されている曲を演奏しています。ウップランド地方を中心とした伝統曲と、OlovとMickeそれぞれのオリジナル曲です。1985年に出された二人の初めてのアルバム(カセット)の「Det rister i Örat」の内容を起点に考えて作ったようです。

MCでは二人の仲の良いかけあいを聴くことができ、また、昔の演奏家たちのエピソードもとても興味深いです。演奏はいつも通りの二人の演奏で、安定したクオリティとスウィング感、丁寧な音使い、そして今回は低音を多く使った演奏になっています。

曲目リストはこちらです。いつも通り、訳は私が勝手につけているだけなので、参考程度にご覧いただけたらと思います。

①(1:31~)「Adventspolska」 av Olov Johansson(「アドベントのポルスカ」、Olov作曲)

②(7:15~)「Siverschottis」 av Olov Johansson(「シルベルショッティス」、Olov作曲)

③(11:58~)「Verkstad」 av Olov Johansson(「ヴェルクスタッド」(意味は「工房」、Olov作曲)

④(16:33~)「Den gröna ön」 av Mikael Marin(「エメラルドの島」、Mikael作曲)

⑤(22:25~)「Hardrevet」 av Eric Sahlström(「ハードレーヴェット」(意味は「ウサギ狩り」(だと思う)、Eric Sahlström作曲)

⑥(26:32~)「Andakten」 av Eric Sahlström(「アンダクテン」、Eric作曲)

⑦(29:32~)「Alla ensammas lilla vals」 av Mikael Marin(「すべての孤独な人たちのための小さなワルツ」、Mikael作曲)

⑧(35:28~)Polska efter Smultrongärds-Ida(Smultrongärds-Ida伝承のポルスカ)

⑨(41:09~)Polska efter Svedmark(スヴェードマルク伝承のポルスカ)

⑩(45:02~)「Dis」 av Olov Johansson(「もや(朝もや)」、Olov作曲)

⑪(51:32~)Marstalla Olles brudmarsch(マーシュタッラ・オッレ伝承の結婚行進曲)

⑫(59:38~)Polska efter Erlandsson(エルランドソン伝承のポルスカ)

⑬(1:04:44~)アンコール:「Gruffalon」(グルッファロン)ーVallåtspolska efter Jan-Olof Olsson(Östa)&“Litet spinna sticka”(Vispolska från Gästrikland)

こちらも私の感想は訳の記事に書いてしまっているので、特にここに書くことは無いのですが(笑)、補足だけ軽くしたいと思います。

補足情報・感想など

③「Verkstad」 av Olov Johansson(「ヴェルクスタッド」(意味は「工房」、Olov作曲)

昨日の記事でも書きましたが、Olovの作る曲はメロディが少し独特な雰囲気があるものがあります(すべての曲がそうというわけではありませんが)。

その分アレンジや楽器によって印象がかなり変わって、おもしろいです。

この曲もソロで聴くのとVäsen Duoで聴くのとでは、印象が結構違うような気がします。弾いている楽器も違いますが。

ソロバージョン↓ニッケルハルパでの演奏。

Väsen Duoの方だとオクターブハルパを使っているので、音の高さが違うだけでも印象が変わりますが、アレンジが与える印象の違いも大きいです。

ソロだけのバージョンよりも聴きやすくなっていたり、メロディの哀愁がより出ていたり。それからVäsen Duoのアレンジだと、最後の方の伴奏で「小節の頭が1拍遅くなった」ような印象になり、メロディの感じ方が変わると思いました。おもしろいです。

⑤「Hardrevet」 av Eric Sahlström(「ハードレーヴェット」、Eric Sahlström作曲)

Ericが弾いているバージョン↓

Ericの曲は、Ericが弾いているバージョンだけでも毎回微妙に弾く音が違っていたりするので、細かい音や弾き方の選択肢が常に複数あります。

このEricの演奏とOlovの演奏も印象(音の出し方)が違うし、以前のTorbjörnやJosefinaがEricの曲を弾いている時もまた印象が少し違っていたと思うのですが、演奏は結局は個性なので、弾き方が違っていていも良いんだ、むしろ違っているのが良いんだな、というのを私は最近感じています。

⑩「Dis」 av Olov Johansson(「もや(朝もや)」、Olov作曲)

Väsen Duoのチャンネルの動画↓このコンサートも本当は外で演奏する(野外コンサート)予定だったようなので、外で弾いていたらこんな感じかな、と思います。

この動画は私的には途中がちょっとおもしろくて笑ってしまうのですが、何に笑ってしまうのかよくわかりません。すごい草むらで弾いてるな、と思いました。

二人ともコンサートと同じ衣装だと思います。そういえば、Mickeの左肩の金具のところは楽器が当たるからか、コンサートではテープ(すぐ剥がせるテープ)みたいなものが貼ってあるなと思いました。

補足は以上ですが、CDにはコンサートで演奏されていない曲も収録されているので、ぜひCDの方も聴いてみてください。

和訳した時の記事はこちらです。

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳①

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳②

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳③

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳④

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳⑤

「Väsen Duo i Bror Hjorths Hus」(2021)コンサートの日本語訳⑥


以上、和訳したコンサートのまとめ⑤「Väsen Duo」について、書きました。

お読みいただき、ありがとうございました。