10月ももう終わりに近づいているので、10月に訳したコンサートのまとめ(概要・曲目リスト)をコンサートごとに書いていきたいと思います。
今回は「Konsert till Ole Hjorths minne」のまとめです。
コンサート概要
このコンサートは、ウップランド地方のフィドルの演奏家Ole Hjorth(オーレ・ヨット)が亡くなったことを受け、Ole Hjorthの父親であり芸術家のBror Hjorth(ブロール・ヨット)の元アトリエ(今は美術館として開放されている)であるBror Hjorths Husで開かれたコンサートです。
Ole Hjorthは父Brorの伝統音楽好きの影響を受け、また、父が尊敬していたHjort Anders(ヨット・アンダーシュ)を演奏の師とし、伝統音楽のみならずクラシック音楽にも造詣の深かった人物です。
彼は音大でも伝統音楽の教育に力を入れ、今活躍しているフィドル奏者は何らかの形で皆Oleと関わりがあった(Oleに教わった、とか)、と言われています。
演奏家としてだけでなく、教育者として、伝統音楽という分野に大きく貢献した人物です。
今回のコンサートはそのOle Hjorthの追悼の(Ole Hjorthをしのぶ)コンサートとなっており、生前のOleと親しかった演奏家3人が、Oleの思い出とともに演奏をしてくれます。
演奏家はJonny Soling(ヨニー・ソーリング)、Sven Ahlbäck(スヴェン・アールベック)、Joel Bremer(ヨーエル・ブレーメル)の3人です。この3人が、それぞれに話をしてソロの演奏を3曲ずつしてくれます。
また、2人ずつの組み合わせのデュオが1曲ずつ(全部で3曲)、そしてトリオの演奏もあります。
和訳記事
和訳した時の記事はこちらです。
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳①
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳②
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳③
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳④
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳⑤
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳⑥
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳⑦
Konsert till Ole Hjorths minne(Bror Hjorths Hus, 2022)の和訳⑧
動画・曲目リスト
演奏が始まるところ(5:14~)からのスタートにしています。
①(5:18~)3人での演奏:Skänklåt från Bingsjö(ビングフェーで伝わるフェンクロート)
②(15:29~)Jonnyの演奏:Min levnads afton(人生の夕暮れ), Bingsjö
③(17:21~)Jonnyの演奏:”Sorglåt” av Jonny Soling(「悲しみの曲」ヨニー・ソーリング作曲)
④(20:48~)Jonnyの演奏:Storpolska, Orsa(オッシャで伝わる3パート構成のポルスカ)
⑤(23:23~)JonnyとSvenの演奏:Systerpolska från Orsa(オッシャで伝わるシステルポルスカ)
⑥(30:24~)Svenの演奏:Vispolska efter Hjort Anders(ヨット・アンダーシュ伝承の歌のポルスカ)
⑦(33:48~)Svenの演奏:Polska i tre repriser efter Hjort Anders(ヨット・アンダーシュ伝承の3部構成のポルスカ)
⑧(38:57~)Svenの演奏:Sikvikspolskan efter Jernberg(ヤーンベリィ伝承のスィークヴィークス・ポルスカン)
⑨(43:26~)SvenとJoelの演奏:”Polska till Wik” av Viksta-Lasse(「ヴィークへのポルスカ」ヴィークスタ・ラッセ作曲)
⑩(47:50~)JoelとJonnyの演奏:”Pål Astrids skänklåt” av Pål Olle(「ポール・アストリッドのフェンクロート」ポール・オッレ作曲)
⑪(52:43~)Joelの演奏:Lapp-Nils polska efter Olle Falk, efter Ole Hjorth(オッレ・ファルク伝承のラップ・ニルスのポルスカ。オーレ・ヨットから教わったもの)
⑫(57:42~)Joelの演奏:”Polska för Ole Hjorth”(オーレ・ヨットのためのポルスカ)
⑬(1:03:56~)Joelの演奏:Svärdsjövisan efter Hjort Anders, efter Ole Hjorth(ヨット・アンダーシュ伝承のスヴェードフェーヴィーサン。Ole Hjorthから教わったもの)
⑭(1:08:51~)3人での演奏:Marsch efter Hjort Anders(ヨット・アンダーシュ伝承の行進曲)
⑮(1:12:40~)3人での演奏・アンコール:Polska efter Sjökapten Söderholm, efter Hjort Anders(航海士スーデルホルム伝承のポルスカ、ヨット・アンダーシュ伝承)、もしくはPolska efter Nylandspojkarna
MCでの話などはそれぞれの和訳記事をご覧ください。
【曲と対応する和訳記事】
①ー和訳記事1、②~④ー和訳記事3、⑤~⑥ー和訳記事4、⑦~⑧ー和訳記事5、⑨~⑩ー和訳記事6、⑪~⑬ー和訳記事7、⑭~⑮ー和訳記事8
以上、Konsert till Ole Hjorths minneのまとめでした。
こちらのコンサートもとても素晴らしくて、和訳に挑戦できて良かったなあと思っています。
いつも、和訳してから少し時間が経った頃に、曲の部分だけでもあらためて聴きながら、こういうまとめ記事を書くようにしています。時間が経ってからあらためて聴くと、曲がより頭に入ってくる気がするので。
(見っぱなしだと結構忘れてしまうので…笑)
お読みいただき、ありがとうございました。